振り返れば、毎年の研修スタート時点は、何がしかの緊張度は高い。
今年も開催一週間前位から緊張し、テキストのバージョンアップに余念がなかった。
07のパワーポイントのパフォーマンスは凄いの一言。
講座に参加している人達を飽きさせないことと、
できれば楽しませるという狙いがあるので、あらゆる素材からテキスト作りに精を出す。
そして、参加者が自分たちでトライするプロセスを創造…なかなか楽しい作業である。
楽しくなければ、講座として長続きしないし、楽しいだけでも良い講座にはならない。
そして帰社後も、何かトレーニングの励みになるようなことを、と思っている。
今回、参加者が30名。
近年には珍しく、男女の参加者が全く半分ずつ。
しかも本当の司会経験ゼロの人たちが、約20名。
事前アンケートには面白い質問もあった。
「仏壇の位牌には先祖がいるはずなのに、お彼岸やお盆は、一体誰を迎えているのか?」
お客様から頂いた質問らしく、当時は答えられなかったからということで、
司会そのものとは無関係だけど教えてほしいということでした。
こういう遺族が増えてきているのでしょう。
いいね、私と全く同じ考えですよ、思わず嬉しくなりました。
で結局、回答は多方面からのお話をしながら、矛盾や歴史的な成り立ちなど…。
その中から、自分なりの選択肢を選んでお客様と向き合うしかない。
(ここでは、詳細は答えられません)
質問の内容も、随分と傾向が変わってきています。
仏教そのものに対する疑問点なんかを、僧侶にではなく、葬儀社にぶつける。
僧侶には遠慮があって尋ねにくい事柄も、担当者だったら聞きやすいケースもある。
担当者は大変ですね、僧侶の代わりも務めなくてはいけないなんて。
インドの仏教にはお墓もなく、位牌もなく、当然戒名もありません。
本当なんだけど、葬儀社の全員が、そんなことを申し合わせたように言ったら、
日本中の遺族は大混乱するかも。
葬儀は、仏教の勉強の場ではないからこそ、難しいのですな。
今年から、発声練習のテキストは別冊にしました。
また1冊、テキストが増えたことになります。
3年前から行っている、テキストに添付してある課題のCD収録。
このCD収録は年度毎に違った素材を収録して配っています。
これが講座終了後の”やる気”がある時に、車や自宅で繰り返し聴くだけで、
あらまあなんとマジックのように上手くなっていく…らしい。
因みに今回、この添付CDには追加で「外郎売り」まで入っています。
私が、スタジオではなく、このデスクの前で収録したジャンク品みたいなものだけど。
(ジャンク品とは、保証はありませんという意味で使いました)
だけど、5~6分は喋ってまっせ。
総評は、新人らしい方が多かった。
純粋に疑問を持っているし、解決方法になったかどうか、出来る限りはお答えした。
司会の口調について、文節の切るべき個所について、抑揚と速度の関係、
様々なテクニック…など、一日でどれだけ吸収できただろうか。
どうか、お持ち帰りいただいたCDをよく聴いて、何度も繰り返し練習してほしい。
常に「現状よりも上手くなる」を目標とし、
新人はアナウンスと弔電から頑張ってください。
この講座は4月6日にも追加開催します。
ご参加お待ちしています。