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2009年03月24日

島根県で、葬祭スタッフ研修会がありました その②(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

翌日の出雲市は、雪交じりのお天気でした。
ホテルの窓から見える久し振りの雪景色に心踊りました。
春めいていた東京とは一転のお天気です。
でも、ちょっと薄着をしてきてしまいました。
「うう~ 寒っ!」

 

本日の研修会は、昨年同様、出雲市内にある葬祭ホールが会場です。
毎年こちらでは、主に初心者を対象に研修会をしています。
今年は0年~3年という方がかなり多く、
いきなり葬祭ホールに出ての研修は無理です。
午前中は、接遇基本の確認やコミュニケーションの基礎を勉強しました。
葬儀の仕事は、現場で覚えて身につけて行くことがほとんどです。
しかしながら、喪家とのやりとりの全てはコミュニケーションの上に成り立ちます。
「話す、聞く」という基本的なことが出来ない人は、
知らない内に、悲しみのお客様を傷つけていることがあります。
又、チームワークもコミュニケーションのひとつです。
社会経験のある方も多くいましたが、悲しみのお客様に向けてのアプローチとして、
少し丁寧に講義させていただきました。

最近は地方でも、
中途採用で他のサービス業から葬祭業に入ってくる方が多いようです。
今までの仕事でキャリアのある方も、葬祭に入ったばかりは誰もが新人です。
私はいつも、とりあえず今までのキャリアを横に置くことをお勧めします。
現場では自分より若い先輩に指導してもらうこともあります。
指導の仕方は上手では無い人もいます。
人は教えてもらったようにしか教えることが出来ません。
その先輩もどういう教え方をされたか・・・で、後輩への教え方が決まります。
ですから、上手ではないケースは、その方だけのせいではないことが多いです。

昨年のある研修会で、
『最近の葬祭業新人に(キャリアのある人は特に)葬儀社に入ってきていきなり
 「マニュアルは無いのですか?」とか「教え方が、いまひとつ理解できない」とか
 「教育のシステムがいまいちだとか・・・」一言も二言も多い人がいて困る』
という相談を受けました。
どこの世界にでも、時には新人さんの方が、
社会経験を積んでいて上手・・・という場合はあります。
しかし、新人ならそういうことを口走る前に、もっとやることがあると私は思います。
「能ある鷹は、爪を隠す」と言います。
もちろん言いたいことも出てくると思いますが、本当に出来る人は、
新人の内には自分の気持ちをとりあえずは飲み込んで、もっと謙虚なはずです。
先輩のあげあしを取るようなことばかりをしていれば、自分の立場だって悪くなります。
最初の時期で人間関係につまずくと、必ずと言っていいほど長続きはしないようです。
「新人は、自分の立場を知ることも必要ですよね」等とお答えしました。

誰もが大きな決断を持って入ってきた葬祭業だと思うのです。
ここで頑張ってみることは、必ず将来実を結びます。
今までのキャリアが活かせる時期が必ず来るのです。
だからそれまでは、一心に学んで欲しいと願います。
今回の受講生を見ていて、そんなことを思い出しました。
午後の接遇実践では、葬祭ホールを持たない葬祭スタッフも参加しているので、
全員に伝わるよう、常に自宅葬、寺院葬にも通じる内容での事例で説明をしました。

1日研修会は、あっという間に終わります。
終わって早々に、ご担当のIさんに空港へ送っていただきました。
ご挨拶をして、搭乗手続き、チェックイン。
この日の午前中は、霧で東京便が欠航したそうです。(不安だなあ・・・)
さて、お腹も空きました。

 

出雲空港ではいつも「出雲蕎麦セット」を食べて帰ります。
しかしNHKのテレビ小節「だんだん」のファンである私は、
今、「シジミ」という言葉に敏感です。
「シジミ」のたっぷり入った「味噌辛ラーメン」とどちらにしようか、しばし迷いました。
でも、やっぱり出雲はお蕎麦です。
美味しくいただいて、最終便は無事に離陸しました。

皆様、大変お疲れ様でした。
こういう時代だからこそ、みんな必死です。
益々、頑張りましょう。
東京の空の下から、精一杯のエールを送っています。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年03月24日 09:00

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