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2009年04月17日

子供の葬儀1 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日、たまたま工場長と水天宮へお参りした。
時間つぶしみたいなものだ。

彼は物知らず??だから、水天宮が何をお参りするところか知らない。
「安産祈願だよ」と教えたら
「へえーっ」と、のたまっていた。
最近、彼の兄嫁が出産したらしく身近な話題である。
「安産祈願だから、(お産が軽い)犬の置物が飾ってあるんだよ」
またまた「へえーっ」と、のたまっていた。
桜の花が満開で、寺院よりも神社の方が桜は似合うなと思いつつ、
「へえーっ」以外に返事は無いのかよ。

手水舎での作法や二拝二拍手一拝の作法も、
神前で実際にやった方が憶えるからと実施。
「・・・」さすがに緊張していて、言葉が無い。
しかし、我々にとっては全く縁の無いお参りではある。
境内には、カップルや家族連れなど、幸せそうな人達がたくさんいた。

神社で不謹慎なのだろうが、
不幸にもこの世に誕生できなかった子供たちの事を思う。
小さい子供は、といっても身体の大きさは区々だが、
荼毘に附してもお骨があまり上がらないこともあるらしい。
その時…唖然とする、また、だからこそとても悲しいものだ。
周囲の者も、どう言葉掛けしていいものか分からない。
水子の場合は、特にそうだ。
法律的には4ヶ月以上の場合、<死胎>というそうである。
「死産届」と「死胎火葬埋葬許可証」が必要だ。
死産胎児だけでなく中絶胎児も同様の手続きが必要だ。
ほとんどお骨が上がらないというのは、悲しいだろう。

話は逸れるが、その他奇妙な体験をしたのは…
何故そうなったのかは、今となっては記憶が曖昧だ。
ただ、火葬してくれと指示された「足」を持参して火葬場へ。
その足は片足で、太腿の付け根から切断されていた。
しかも仕事が雑というのか、ダンボールに入れられ、
そのダンボールは真ん中がプックラと膨らんでいる。
火葬場へ持ち込めば、誰が見たって足だと分かるだろう。
分骨用の容器と共に火葬場へ向かった。
拾骨も私が一人でして、記憶に寄れば遺族のお宅へ返しに行ったはずだが…。
献体だったのか? 病気による切断だったのか?
そんなことすら、記憶から飛んでしまっているのは何故だろう。
古い話だし、もう年だから…かな。
明日は、忘れもしない子供の葬儀の続きです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年04月17日 09:00

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