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2009年04月13日

続・第37回葬祭セレモニー司会術【ベーシック講座】の感想 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

北は福島県から南は三重県まで、総勢16名のご参加。
(当初の予定は18名だったのですが、2名欠席)
男性が4名、女性が12名という構成です。
最近の傾向としては女性司会が圧倒的ですので、この比率は普通です。
私は毎回、事前質問には数回目を通し、出来る事なら名前を覚え、
全ての参加者のホームページを閲覧します。
(たまに脱線しますが)



(この日、会場近くは桜が満開です…良い写真だねえ)

今回、事前質問のタイプは、
「自己流で司会をしていますが、これで良いのかという不安が常に…」
「これから司会業務をやりなさいとの命令です、誰でも出来ますか?」
「発声が悪く、よく噛みます。どうしたらよいでしょう」
「声にどうしても表情がでません、どうにかなりませんか?」
など、多岐にわたっております。
共通しているのは、ただ一点…不安を抱えているということでしょう。
司会者はピンの仕事ですからね、ベテランになっても不安は抱え込んでいます。
ましてや新人、あるいはこれから司会を始めようと思っている人にとっては当然です。

それから驚くのは、最近の傾向なんですが、
「スローダウンってなんですか?」
「切りきらず、間、これが苦手です、コツはありますか?」
「進行台本についての疑問がたくさん有り過ぎて、整理したいのですが」
このように専門用語を平気で使って質問する人も増えてきました。
長年やっている講座ですからね、いつの間にか浸透しているのでしょうが面白い。

台本についての考え方は講座の中ではっきり申し上げています。
他のテクニックについても当然です。
しっかりマスターして帰ってもらいましょう。

現在、発声練習のテキストは別冊で30ページほどあります。
(昔のテキストでは、こうはなっていませんが)
さらには<外郎売り>のセリフまで付いています。(CD収録済み)
基本練習の繰り返しは、結果として自信を持たせてくれます。
(講座終了後に、自分がどれだけ努力したかに委ねられますが)
基本の練習をやってもいないと、自分の司会に自信が湧いてきません。
これだけのレッスンをやったのだからと、自分を納得させるものがないのでしょう。
その他、文字を目で追いかける時のヒントやマイクテクニックについて、
平素から取り組める母音鍛え方など、様々に提案していきます。
口跡を鍛えることが、どれほど重要な事なのか分かってもらえるとありがたい。



(その場で、課題発表のお手本を聞くことも出来ます)


最近では滅多にありませんが、12年間講座を続けていると色々とありました。
他の分野の司会者が、自分はそこそこには出来るだろうと思ってやってきます。
…結構、打ちひしがれて帰って行かれますよ。
もう今だから話せる笑い話ですが、当初弊社の事務所には、
アナウンス等を教える学校の講師が二人在籍していました。
ひとりは東北の方の放送局の、もう一人は関西地区の放送局のアナウンサー。
たまたまそのお二人だけのことかも知れませんが、どうにもならなかったです。
半年ほど在籍していましたが、辞めていかれました。
(私が苛めたのではありませんよ、お二人とも私より年配です)



講座で教えている事が、プロミネンスの表現、切りきらず、間について、
テンポとは、スローダウン、速度の変化(断続)などが基本です。
ところが、普通のアナウンス学校では、そりぁもう滅多に教えません。
【ベーシック講座】ですら、その先まで楽に教えているのにね。
葬儀関係の人たちは、司会の事を何も知らないので付いてきてくれるのです。
他分野では出来ないことかもしれません。
知らないが故に、難しい事まで平気でトライさせる…鬼でっせ!!
お陰でこの12年、葬儀の司会は確実に成熟しています。
始めた頃の、何が何でもナレーション重視のような偏った司会は影を潜め、
遺族の望みに適った葬儀司会を目指す方向に来ているのでは。
(そうなればマンモスウレピー…ここまで来るとホントの馬鹿です)
私はナレーション派ではないので、いくらでもナレーションを提供します。



(遠くに見える字は、「」と「た」ですよ…ウッヒヒ、ヒントだ)


講座の中では、隣り同士が二人ひと組で連帯責任。
司会はピンの仕事ですけど、研修までピンでとは申しません。
隣に座ったのも何かのご縁。
お互い様の精神で、今日だけは協力し合ってやりましょう。
さあ、では今日もはじめますか!
こんな感じで、研修会がスタートしました。

これでお終い…続かないよ。

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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年04月13日 09:00

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