去年の秋からでしょうか。
荻原東京展示会は撮影禁止になっているようで、内部の写真は撮っておりません。
あしからず。
(一方で、会場内の様子はネットで散見されてます。
http://blog.livedoor.jp/aeg45/archives/65180828.html
知らずに撮影してしまったのでしょうか。まぁ、デジタル時代ですからね。)
展示会の内容は、納棺関係の商品(DVDなど)が前面にアピールされていたと思います。
大きなインパクトを残した「おくりびと」。
きっと今年一年の消費期限でしょうが、
今はまだ、皆さんの関心も納棺にあるのでしょうね。
このご時世、遺族から聞かれることも多いでしょうから、
納棺の手順くらいは知っておいた方が良いのでしょう。
セミナーを聞くことも目的の一つでしたが、
その内容も、現役納棺師が講師をする納棺関連の講義でした。
概要は、「納棺とグリーフを合わせたサービスの紹介」でしょうか。
流行りのものを二つ合わせたような内容です。
グリーフという分野も、私自身、今一つ掴めていないジャンルです。
当のセミナーでは遺族参加型の納棺を進めているようですが、
とりわけ新しいことでもないようにも感じています。
納棺の役割の中でも、遺族の悲嘆を和らげる機能の比重が
高まっていると言われれば、そのようにも思えます。
しかし、その点を体系化して説明してくれるわけでもなく、
「私はこうやっていますよ」という事例も、ケース数が少ない。
もう少しケース(事例)を紹介いただければ有難かった。
グリーフというか、遺族の悲嘆を和らげるという行為は、
今までも、普通の葬儀スタッフなら自然に行ってきた行為ではないでしょうか。
しかし、それは個人個人が無意識にやっていたことで体系化されていなかった。
今、悲嘆を和らげることの重要性が高まってきたから、
グリーフという名のもとに体系化し発展しようとしているのだと思います。
だから、個々の経験やケースを集めることが大切になるのではないでしょうか。
話がそれました。
グリーフは置いておいても、納棺に関して非常に勉強になりました。
基本的な納棺の手順を聞けたことは、良かったです。
私も大いに「おくりびと」の影響を受けていますが、
納棺を含め、葬儀における様式美は大切にしたいと改めて感じました。
あと他の展示に関しては、去年の秋とほとんど変わっていない…
というのが私の所感です。相変わらず「エコ」がキーワードの一つなのでしょうね。
燃えてもCO2が出にくい副葬品や棺桶が、やや控えめにアピールされていました。
私には、材料費軽減をエコと言葉を置き換えているよう思いますけど。
今日はちょっと毒を吐きすぎでしょうか。
商品で気になったのは、献灯用のろうそく容器。
手に持てるサイズで、祭壇に献灯するためのアイテムです。
自由な進行の家族葬で、需要が増えてくるかも知れないなとチェックしています。
ろうそくって誤って服に付着すると、落すのが大変なんですよね。
滲みる上に固まる。
ロウが垂れるのを防止する意味でも、容器の必要性はあるかもしれません。
こんなところでしょうか。
今はもう散ってしまいましたが、浅草の桜です。
今年は、比較的桜を観賞できた年でした。
改めて、桜は好きな花(木)だと思います。