苔寺の庭園を拝観する前に、
写経をしなければなりませんでした。
お香の香る本堂に案内され、
そこには200人程度の観光客が座って写経をしていました。
外国の方も多く、さすが世界遺産は影響力。
外国の人には、「般若心経」はどう映ったのでしょうかね。
さて、写経を終えた私は早速庭園へ。
苔は小さなイメージがあったので、
その庭園もさほど大きな庭では無いだろうと想像していましたが、
案外歩き甲斐のある庭園でした(30分程度)。
苔は、手入れが大変な植物。
高い拝観料は、苔の手入れに費やされているのでしょうか。
それだけの見ごたえはあったと思います。
枯山水です。
枯山水って何?と、私も知らなかったのですが、
「池などを水を用いずに石や砂などにより山水の風景を表現する」
ことということを、友達から聞きました。
そういえば、中央部分は水が溜まっていそうです。
想像して、池のように見る(見せる)のでしょうね。
写真だと少しわかり難いかも知れません。
本堂の前の庭は、とても綺麗に掃除されていました。
私が写経をしている際も、黒衣を着たお坊さんが掃除をしていました。
以前、「1.掃除」「2.勤行」「3.学問」という順序を聞いたことがありますが、
お坊さんは掃除を大切にされるということを思い出しました。
それで、その本堂前の庭に小さく咲いていた花が、写真です。
本来、掃除の際に抜かれるべき小さな雑草だと思います。
しかし、お坊さんが小さな花を咲かせる草だと知っていて、
敢えて抜いていなかった。
それが、たまたま咲いていたのかなと思います。
勝手な想像ですけどね。
この花が、私には印象に残りました。