私自身、葬祭専門の接遇講師になってから、
すべてを葬儀の現場体験と接遇セミナーの実体験から掘り下げてきました。
葬祭業者向けセミナーを通じて出会う受講生や、
葬儀社様との研修会の中から現在までに分かってきたことがあります。
葬祭スタッフに不可欠な知識には、マインド、マナー、オペレーション、アクションの
4つの柱があるということです。
今回の講演は、葬祭スタッフに不可欠な知識の中から、
まず一つ目のテーマは、「葬祭業務における接遇マナーの基本」。
社会人・葬祭スタッフとして知らなければいけない常識、
マナーのお話をさせていただきます。
とかく大人になってしまうと、経験を頼りに生きてしまいます。
しかし常識としてのマナーや知識が無いと、
サービス業者として、恥をかくことになりかねません。
これは誰でもが学び、身につける必要のある必修科目です。
二つ目のテーマは、「接遇アクション7つの要素」。
接遇の実践です。
今年は「焼香案内」に焦点を絞って説明いたします。
式場内の地図を使ってお伝えします。
実際に動いてみると、「なるほど・・・」ということがいっぱい分かります。
最後のテーマは、「グリーフマインド、カウンセリングスキルの基本」。
世の中に「グリーフ」を学ぶ場所が増えました。
グリーフを理解する人々が増えるということは、とてもいいことです。
しかしながら、葬祭スタッフはそれを学んだ後に、
グリーフの要素を葬祭業務に活かすことが大切です。
葬儀の数日間のみで、
葬祭スタッフが専門的に「遺族のグリーフケア」をお手伝いすることは、不可能です。
「グリーフケア」となってくれば、もっと時間をかけて、
カウンセラーとしてのアプローチで、遺族と向き合う必要があるからです。
葬儀のお客様も、葬祭スタッフに、直接的な「悲嘆ケア」を求めてはいないと思います。
葬儀そのものの流れの中で出来なければいけない、
スタッフとしてのコミュニケーションで、グリーフマインドを持ったサポートを望んでいます。
本来の葬祭スタッフの業務目的は、カウンセリングではありません。
目的は、グリーフからの学びと、
葬儀現場で行われるアクションとの共通点を見つけて実践することです。
それをどうしたら、葬儀接遇の実践につなげることが出来るか、
私なりに現段階でまとめたことをテキストにしました。
昨年私は、グリーフカウンセラー資格を取得しました。
お客様のために葬儀の現場で「グリーフカウンセリングの視点で、何が出来るか・・・」。
私も、まだまだ悩みながら歩いています。
私は年に1度、フューネラルフェアに参加すると、
変化し続ける葬祭業界に生きる者としての大きな勇気と希望がもらえます。
葬儀を一生懸命に考えている人たちが集い、
少しでも業界をよくしようと頑張っていることをこの肌で感じることが出来るからです。
私の講演は、初日、9時50分から、2階シンポジウムC会場です。
翌日には、10時からB会場で、弊社井手のセレモニー司会術【速習編】もあります。
工場長も周辺で徘徊していますので、お声などかけてくださいませ。
今年横浜港は、開国150周年です。
港の周りは、それこそお祭り騒ぎのようです。
皆様もベイサイド(赤レンガの周辺)まで足を伸ばして、
フューネラルフェアと共に、「開国博Y150」をお楽しみいただいても良いかもしれません。
それでは、MCプロデュース一同、心からお待ちいたしております。
お気をつけて、お越しくださいませ。