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2009年06月04日

第45回初級講習会終了(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

葬祭経験2年未満の方々を対象に開催された二泊三日の初級講習会。
私は最終日担当で、講座科目は【葬儀司会】と【言葉の力】である。
言葉の力というのは、葬儀司会の範囲の遠いストライクゾーン?みたいなもので、
色々と工夫したけど、やってみたら面白いものなのです。
言葉には<力>があるんだ、ということが様々な視点で明らかになります。
同じことを言うのにも、プラスのイメージだけ相手に伝えたいとか、
まるで司会の表現そのものなのです。


 

さて、三日目ともなると受講生は少々お疲れ気味。
そこで講座の最初は「言葉の力」とし、クイズ形式などを取り入れながら、
頭と身体をリフレッシュしてもらった。
そして、MP3再生機の使い方をパワーポイントで紹介。
今日一日、いつでもどこでも、聞いておくれ「お手本」を・・・てなもんで、
皆さん、本当に所構わず聞きまくってくれて大変ありがたいです。
このお手本には、最後の課題発表も収録してあるので、
ただ聞くだけだとしても英語のヒアリングのように、自然と巧くなるのです。
実際、経験年数はかなり少ないのに、とってもお上手な人が続出しました。


 


このMP3再生機は、実験的に今年から導入したのですが、
テキストの課題だけではなく、開式の言葉の男女別バージョンも入れてある。
また浄土真宗本願寺派の仏教音楽入りバージョンもあるのだ。
僧侶としての作法は「左(足)」からと決まっているので導師入場の際にも・・・
なんて話をしながら、浄土宗では、(僧侶は)男性は左足で女性は右足・・・
だって教わったお話なんかも入れています。
とにかく、葬送儀礼に興味を持っていただきたいので、
そのためのノウハウを色々な角度から紹介させてもらっています。

また研修は、二人一組となって様々な課題にチャレンジしていただきます。
お互いが相手の声をよく<聴く>ことで、そこに生じるニュアンス違いや、
呼吸の違いや、音の高低、言葉の速度や速度の変化・・・が理解しやすい。


 


実は今、葬祭ディレクター受験対策のテキスト作りに追われる日々。
学科試験の難しさは前回述べた通りだが、驚いたのは感染症の設問。
私の作成しているテキストでは、感染症に関して下記程度の記述だったが・・・

感染症新法…一類~三類は24時間以内の火葬が許されている。
1999年4月「感染症の予防及び感染症の患者に対する医師に関する法律」が施行され、
これにより、これまでの「伝染病予防法」(明治30年制定)が廃止された。
「感染症」とは、一類感染症・二類感染症・三類感染症・四類感染症・
指定感染症及び新感染症を言う。(SARS=新型肺炎は新感染症に指定された)

・・・このレベルでは解けない出題が出ている。
だって選択問題だけれども、
一類感染症、二類感染症、三類感染症を選ばなければならず、答えを先に書くと、
一類感染症・・・ペスト、二類感染症・・・結核、三類感染症・・・コレラ。
出題は多肢選択問題で、それぞれの設問は4択である。
少し難しすぎないか?と思った。(私は、結核以外は分からなかった)
私は問題を出す立場にはないので何ともいえないが、受験者は、特に1級受験者は、
心してかからなければいけないのだ。


 


今回初級クラスの講座を講習された皆様も、将来は受験が待っています。
葬儀の歴史や法律など、幅広い知識が要求される分野の仕事ですから大変です。
日々の努力の積み重ねがあるのみです。
そこで、業務の時に「葬儀ノート」なるものをつける習慣があると嬉しい。
葬儀ノートには、いくつか項目があります。
施行報告書の記入欄は?
デジカメや写メールの有効な使い道は?
アナウンス進行台本って、本来どういう意味?
文章って、どういう風に構成されていて、どういう理屈で切ればよいのか?

勉強、勉強、また勉強、三四は桂で?また勉強。
では、頑張りましょう!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年06月04日 09:00

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