お集まりの受講生の経験は、2ヶ月から16年・・・。
講師泣かせの研修会です。
1つのことを伝えても、受け取る側の経験年数によって理解が違います。
又、経験の無いことに関しては、どう表現したらいいのかも難しいです。
一方で、私にとっては、常に新人の気持ちを振り返ることが出来るいい経験です。
教育リーダーへのご指導では、新人の気持ちになることも大切です。
葬儀のどの分野にいても、何年経っても、
この仕事にゴールは無くて、いつも悩みっぱなしです。
そのときに戻る場所は、基本です。
私自身も、新人のときのあの気持ちを思い出します。
午後は葬祭ホールに出て、ロールプレイング研修会でした。
役割を作って、開式前から儀式サポートまでの基本を学びました。
新人は新人なりに、ベテランはベテランなりに、気づいたことがあったと思います。
どんなに他の世界でプロフェッショナルだった人も、葬儀の世界に入ったら新人です。
1年目はそれなりのこと、2年目も2年いただけのことしか身につきません。
ですから、なるべく多くの大変なことを早い内に経験して、
自分の引き出しを増やして欲しいとお伝えしました。
この日はめずらしく葬儀が入らずに、最後まで時間に余裕のある研修会が出来ました。
終了後、こちらのホールスタッフと雑談をする時間があって、
それぞれの感想を聞くことが出来ました。
勉強をすればするほど、色々な課題が見えてくるのが葬儀の接遇です。
葬祭スタッフというのは、日々の問題と向き合う勇気と、
大変なことを越して行くタフさが求められます。
出来る素質があるからこそ、今ここにいるということを承認してください。
どうか2本の足で踏ん張って、この仕事をやりきって欲しいと願います。
皆さん、頑張ってください。大変お疲れ様でございました。