昨日、JR西日本の社長であった山崎社長が在宅起訴されました。
(この起訴をうけ、山崎社長は社長の職を辞しました。)
遺族・被害者側の視点に立てば、会社の責任は追及しても仕切れないでしょう…。
事故から4年が経過した今でも後遺症が残る方もいますし、
明確に責任や事故の原因を追及したい気持ちも十分に理解できます。
一方で、被告(JR西日本)側では、「運転士が制限スピードをはるかに超えて、
カーブに差し掛かるとは思わなかった。(予見できなかった)」と主張しているようです。
争点は、懲罰的な「日勤教育」(乗務中にミスを犯した運転士・車掌を運行業務から外し、
ミスを起こさないよう行う指導。いじめ・暴力の温床とも…)になるでしょうか。
JR西日本は、2000年に、日勤教育関連で自殺した運転士の遺族から、
裁判を起こされています。この裁判に関連して、
「日勤教育を行うといった体質では今後重大事故を起こしかねない」と
国会で指摘されていたにも関わらず、日勤教育を改善せず事故に至った。
この経緯も含め、安全対策の過失を裁判がどう判断するか関心の高いところです。
一方で、福知山線脱線事故の後、
JR西日本は、「JR西日本安全研究所」を設立しています。
ヒューマンエラー(人為的ミス)への取り組み不足を補うためです。
この研究所の研究成果が、昨今業界を超えて注目されているようです。
事故は気合じゃ防げない JR西の「人為ミス研究」脚光
「人はミスを犯すもの」
この前提の下で、『いかにミスを重大事故に繋げないようにするか』という課題は、
鉄道業界のみならず、異種の企業でも、もちろん葬儀にも役立つところがあるでしょう。
特に、【 効果的なほめ方、叱り方に関する研究 】と題された項目は、
ほめるにしても、叱るにしても、良好な人間関係が効果を左右する、
と考察されています。
参照:JR西日本 研究成果の活用、研究レポート
(右の列、上から2つ目の4番)
参考になる所もあればと思います。