昔は、「お茶なんて貰ってもそんなに飲まないだろう…」と思っていました。
煎茶の蓋を開けて一度は飲めども、以降飲まずに放置してしまい、
風味も味も損ない、結局捨ててしまってもったいない思いを何度もしたものです。
当時は（今もそうですが）、葬祭の返礼品は「お茶」や「海苔」が定番だったので、
俺は「海苔派」だなとか思いながら、過ごしておりました。
しかし、狭山に5年も通っているからでしょうか。
いつの間にか、身体がお茶を求めるようになってましたな。
道を歩けば、茶葉の香りがしますからさ。
そんな個人的な関心事、しかも、今年は「お茶」が活況であったので、
資料を見て、お茶を飲んで回りました。
私は、お茶の淹れ方をあまり知りませんでした。
しかし、フェアで出展されていたものの多くは、
缶（もしくはパック）に説明があったり、
説明書が付いていたりするものが多かったと思います。
昔の人にとっては、それこそ「日常茶飯事」って言葉があるくらいだし、
お茶なんて淹れることができて当然ですよね。
しかし、若いペットボトル世代の人は、知らない人の方が多いと思うので、
「美味しい淹れ方」の説明があると、非常に嬉しいですね。
［パソコンや携帯電話の使い方になると、状況は全く逆なのですが。］
また、缶自体にも雰囲気を持っているものが多くて良い感じです。
お茶って、飲むときの雰囲気が大切ですよね。
雰囲気を少しでも盛り上げるために、パッケージは大切だと思います。
あと、健康ブームに乗って「カテキン○○mg」という宣伝文句をよく見ました。
また、エコブームに乗って、【「茶樹」10本が吸収するＣＯ２は、「杉」4本分】等と
書かれた資料を前面に押し出す企業もありました。
ま、どの程度の層が、お茶に健康やエコを求めるのか知りませんが、
最終的には味、風味ですよねぇ。うん。
まだ資料をじっくり見てないので、よく分っていないのですが、
来年に向けて、勉強しておきたいと思います。
そうそう、「丸山製茶」さんのブースで、「毎日、お茶」という本が売られていまして、
丸山製茶が監修しているのですが、これが非常に素敵な本でした。
お茶を色々な角度から紹介（専門家の話や、製造工程、お茶の香りなど）していて、
一般向けに書かれた、お茶に興味のある人が、より興味を持つ感じです。
アマゾンで1,500円。興味があれば、おススメです。（私は、当日買いました）
こんな感じでしょうか。
あぁ、美味しいお茶が飲みたいですなぁ。
さて、話題を変えまして。
【骨壷】と【お茶】以外のジャンルで気になった会社を3つ紹介させていただきます。
まず、「くれよん」という企業が気になりました。
立体造形を作ってくれる会社です。
祭壇の全体の提案をしていましたが、細かなアクセントを加えるのにも良いかもしれません。
ホームページで、葬祭関連の紹介が無いので、
フェアで見ていないと気付かないかもしれません。
次に、「ベルベ」という企業。
先日、弊社社長のブログでも出ていましたけど。
紙袋や包装紙って、何気にこだわりたい所です。
特に女性は好きそうですよね。こういうの。
雰囲気を大切にする返礼品（例えばお茶とか）の場合は、
特に拘っても良いとも思います。
「あそこ、袋が良い（センスある）のよね～」って、言われたいですな。
最後に、「姉妹ソーイング」。
新しい、自由なスタイルの死装束を提案している会社で、
個人的にはまだ早いかなと思う提案なのですが、
なんだか頑張っている所が共感できたので紹介します。
仏式や神式では、まだ「似合わない」感じがありますが、
宗教儀礼とのバランスが取れてくれば、新しい価値を提供してくれるかもしれません。
しっかりと見て回ると、始めは興味の無かったジャンルでも、
惹かれる出展が多いと思います。出展者は、力が入っています。
来年も、フューネラルビジネスフェアに足を運びましょう。
