ちょっとの違いと言えば、ヒトとチンパンジーのDNA。
約600万年前のアフリカの鬱蒼と茂った森。
多くの生物が存在していたが、その中の霊長類の一つの一団が木から降りた。
それが私たち人類の唯一の祖先である。
森にとどまった他の霊長類は、今ではチンパンジーと呼ばれている。
彼らは今でも樹上生活を営み夜露を凌いでいる。
それなりに幸せそうにも見える。
一方、木から降りた霊長類の一団は、その後世界中へと拡散し戦争を繰り返し、
そのたびに国を作り変え、都市なるものを建設し、宗教を創造し、宇宙船をも建造して、
今では、ついにヒトゲノム(全遺伝情報)を解読するにいたり、
更には、親類ともいえる共通の祖先から出発したチンパンジーのゲノムまでも解読した。
(画像参照元:http://www.wallpaperlink.com/bin/0706/03544.html)
今、600万年前の分岐時点から、チンパンジーとヒトとの間に、
DNAの形で保存されている設計図の違いが明らかになった。
―――わずか0.5パーセントであるーーー
驚いた!
約30億塩基対からなるヒトとチンパンジーの両ゲノム違いは、1500万塩基対の配列。
比率としては、0.5パーセント、ほとんどが同じ設計図だということになる。
ほんの僅か、その僅かの違いが、こんなに大きくなるとは思わなかった。
だって、チンパンジーとヒトとでは、身長も体重も顔の形も知能指数も言語能力も
etc・・・まるで違う、0.5パーセントの違いとは思えない。
少しずつの積み重ねなのか、600万年の時の重みを感じます。
あまり良い例え話ではありませんでしたが、
葬祭ディレクター技能審査試験に、僅かの差で再チャレンジする受講生。
(勿論、何度でもチャレンジできますよ)
僅かの差、その僅かの差が、決定的な大きな結果の差を生むこともあります。
僅かの差に泣いた諸君は、歯を食いしばってガンバレ!