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2009年08月20日

温泉にて(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

20歳が子供と大人の境目ならば、
30歳は大人とオッサンとの境目かもしれません。
30歳になって以来、腹周りが「大人になった」と言われたことが多くなりました。
いやぁ、自覚はしているんですけどね。
なかなか肉が落ちにくい歳頃でございます。(言い訳)

さて、歳を取るにつれ変わってきたのは肉体だけではなく、
趣向も変わってきたのかもしれません。
最近、温泉が好きになりました。
先日実家に帰った際、近所の有馬に行きまして、
「極楽、極楽♪」と思いながら温泉に入ってきました。

有馬温泉は、日本三古湯の一つ。
今回入ったお湯は、いわゆる「金泉」。
泉質は、塩分と鉄分を多く含む含鉄強食塩泉で、
空気に触れると鉄分が酸化して褐色の湯になることから「金泉」と呼ばれます。
ちなみに、「金泉」は有馬温泉旅館協同組合の登録商標で、
同じ泉質でも他の温泉地では使えない。
このような事例を見ると、知的所有権の重要さを感じます。

有馬温泉は日本有数の温泉地だけに、
外国人も観光に訪れることが多い地です。
それゆえ、英語の案内板もありました。
(↓温泉の楽しみ方・英語、中国語、韓国語版)

海外では、公衆で裸になって風呂に入る習慣がない所も多く在ります。
布団で寝るのも、珍しいくらいですから。
それゆえ日本の温泉の入り方を知ってもらう努力は、
温泉文化の理解を深めてもらい、旅行を楽しんでもらうために重要なことだと思います。

葬儀でも、稀に海外の参列者を散見しますが、焼香は見よう見まね。
宗派によって回数が違うとか、その意味とか、なかなか解からないものですよね。
…もしかしたら、海外の人に限らないかな。

焼香の回数、そもそも焼香の意味、葬儀における宗教儀礼や、地域習俗や習慣…。
何気なく通過してしまっている作法は、
改めて見直してみると葬儀への理解が深まり、価値を高めることになるかもしれません。

今月の『SOGI』通信に、「なぜ葬儀をする必要があるのか」という子供の問いに、
大人が応えられないという状況が描かれていました。
葬儀業界としては危い状況だと思います。
そのような状況を回復するには、
まさに外国人に温泉の楽しみ方を教えるのと同じような丁寧さで、
葬儀文化や作法の説明しなければならないのかもしれません。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年08月20日 09:00

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