「コミュニケーション集中治療室」という本を読んだ。
女性二人の共著で、その二人が表紙に写っているのだけど、
その格好が「女医」と「ナース」というコスプレ姿で登場し、
また本の色彩も派手な赤を基調としていて、買う時は勇気がいるような本だった。
装丁からは想像もつかない程面白い内容だったけど・・・。
内容は、私のセミナーに取り入れたい箇所もあるのだけど、
やはり年がいったオジサンとは違って、女性のセミナーにピッタリだ。
本来、著書のタイトル通り他者とのコミュニケーションを学ぶものだが、
一人でマイナス思考に陥った時の対処方法が掲載されていた。
深く感銘を受けたので、いくつか紹介したい。
何か実現したいことがあっても、あれやこれや出来ない理由ばかりが頭に浮かび、
自分を納得させ、実際にトライしてみる前からあきらめてしまい、
決して前向きでない発想に陥ってしまった時の克服方法の一つ。
思いっきりポジティブな発想で、全て思い通りに叶ったとして、アンケートに答えよう。
理想の状態のあなたに、今アンケート用紙が配られます。
そこで、実現出来た理由を3つ書き出したり、キッカケとなった最初の一歩を書き出したり。
面白い発想だね・・・理想の状態をイメージして、最初の一歩を踏み出させるとは。
小さな勇気をもらえます。
また非常にネガティブな状態から抜け出せない時、身体と精神の関係からの試みとして、
まず足を肩幅に広げて背筋を伸ばしスックと立ち、目線はやや上向きに、
胸を張って両手は腰に当てます。更に口元はやや笑顔を作った上で次のように言います。
「今、超不幸・・・」
上記の姿勢で、「今、超不幸・・・」と言うセリフを口にしてください。
次に、背中を丸めて椅子に腰掛け、両肘を両足にかけて両手をお臍の少し上で組みます。
うなだれる感じで、そう顔を俯け気味で、足元の一点を悲しげに見つめましょう。
そして「今、超幸せ!・・・」と言ってみてください。
身体の状態と心の状態は、思っている以上に深いものなのです。
これも面白いですね。
ネガティブな状態で発想が行き詰ったら、姿勢をとにかく変えて見ましょう。
思いがけずいいアイデアが浮かぶかもしれません。
更には、違う時間軸を自在に使おう。
落ち込んだ「あなた」に対して、自分で自分を励ます方法です。
効き目抜群の「視点変換の特効薬」と彼女たちは言っております。
椅子に腰掛け落ち込んでいる自分に対して、思いっきり想像力を働かせて、
椅子に座っている自分を置き去りにして、幽体離脱してください。(チョット、チョットチヨット)
その幽体離脱した「新しいあなた」は、5年後あるいは10年後のあなたなのです。
そうなのですよ、時の流れの向こうから「現在の自分」を見つめてください。
将来のあなたは、なんと声をかけるのでしょう。
小さな事柄なんか笑い飛ばしてしまいましょう。
おっ、私の10年後が・・・極楽?・・・よく見えない、否・・・地獄か(チーン)
珍しく為になる、面白い本に遭遇したというお話でした。