« 葬祭ディレクター技能審査試験対策in岩手 (井手一男) | メイン | かゆい所をかくとなぜ気持ち良いのか(工場長) »

2009年08月28日

短い文章での表現(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

【ツイッター(twitter)】を知っていますか?
一年ほど前から始まったウェブサービスです。
最近、多くの有名人がやり始めたのをキッカケに注目を集めています。

ツイッターとは、個人の「つぶやき」を友人と共有するサービスです。
つぶやく内容は長くても140文字以内に制限されています。
「今、狭山にいます」とか「今、銀座で買い物中」とか「ラーメン屋で食べ過ぎた」とか、
短い文章で自分の現状を知らせるといった使い方が主流です。

なぜ、ツイッターが流行っているのか。
理由の一つは、短い文書で伝える気楽さにあると言われています。
ブログやミクシィ等の日記は(このエッセイもそうですが)、文字数に制限がなく、
400字程度は書かないと収まりがつきません。
ネタが無かったりすると、書くのに疲れてきます。
一方で、ツイッターは1回の投稿で140文字まで。
短い文章しか載せられません。
「天気が良い以外、何も無い一日だった」と書くだけでも、OKです。
この気楽さが受けているようです。

短い文章は気楽ですが、
一方で、文章力がより問われるようになったとも言えます。
本来は短い文章を書く方が、難しいからです。

随分前のことですが、私は、1時間のドラマのあらすじを
200字以内に纏めるアルバイトをしていました。
特に字数を気にせずあらすじを書いたら800字程度になります。
重要でない部分を削ると、400字程度にはなります。
そこから、2つの文章を纏めたり、慣用句を使ったり、
辞書を引っ張り出して熟語に置き換えたりしながら、
何とか200字にします。これは、本当にキツイ作業でした。
短い文章で人に物事を伝えるには、まず語彙力がいります。

また、文章のセンスが問われるという点では、こんな話もあります。
マクドナルド等のファストフード店では、
「お待ちください」という言葉は禁句だそうです。
「お時間をいただけますか?」と言うそうです。
ポテトフライを揚げるのに時間を待ってもらう場合は、
「揚げたてをお持ちしますので、3分ほどお時間をいただけますか?」
と言うように訓練されているそうです。
「ポテトフライを揚げますので、3分ほどお待ちください。」
ではないのです。
短い文章の場合、文章の意味は同じでも、使う言葉によって印象が変わります。
短い文章で人に気持ちよく物事を伝えるには、文章のセンスがいります。

このように、短い文章の方が、実は語彙が必要だったり、
言葉に気を使うことが多かったりします。
巷ではツイッターが流行り、短い文章のコミュニケーションで、
「気楽だ」なんて言われているようですが、
実は、より文章力が問われる状況なのかもしれません。


PS.文章力に関連して、簡単な頭の体操です。

『仮に、今ここに日本語は理解できるが、「ジャンケン」について
 全く知らない人が存在したとして、この人に対して言葉だけで
 説明しなければならないとする。最も一般的な「ジャンケン」に
 関して、そのやり方を述べよ。』

大学の入試問題からの抜粋ですが、
調べてみると高校の国語の授業でもよく使われる有名な問題なようです。

当たり前のようにやっている事ほど、説明するのは難しかったりします。
慣れない人にパソコンを教えるのは難しいという、自戒の意味を込めて。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年08月28日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/1680

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.