初日終了後の会食の時間、少人数だから時間制限なしの自己紹介。
喋りたいだけ喋らんかいーーーというわけでもないだろうが、
最初に話した人の話が終わる前から、色々な人が勝手に割り込み、
話題が盛り上がって、いつのまにか「ところで、順番は?」てなことになる。
それぞれの地域での葬儀の在り方の違い、火葬のタイミング、
料理の価格差、習俗風習の決定的な違いなど情報交換が盛んに行われる。
酔うほどにトークは冴えわたり、話の渦も大きくなっていった。
かつては絶対に地域差があった「求められる葬儀司会者」の姿も、
徐々に変わりつつあるようだ。
全国で平均化していく傾向にある。
これからの葬儀司会の在り方を考える良い機会になっただろう。
そのヒントは、10年前の業界のやり方と、現在のやり方の比較だ。
遺影写真は、祭壇は、生花祭壇は、式場は、礼状は、映像は・・・
同じやり方が10年も続けば、それは流れ作業だしワンパターンである。
いつまでも続けちゃいけないし、また続くわけもない。
司会研修にしても同じである。
教える側もどんどん変わっていかなきゃならない。
時代に乗り遅れないように・・・ただし、変わらないものもある。
遺族になった者たちの、悲しみだ。
それだけは時代がどんなに変わろうと、
葬儀の司会を担当する者として、大切に思いたい。
しかし、司会講習の方法論は大きく変わっている。
司会者の年齢も若がえり、生きてきた時代が丸っきり違うので、
今風・・・という教え方で、どれだけ効率良く学べるか。
そして、楽しみながら勉強をしよう・・・となる。
昔の人からみれば「今は、良い時代だなあ」と思えるが、
それはそれで功罪両面があるだろう。
講座の中で、お互いが遺族になって実際に取材をするし、
ナレーションをその場で作成したり、発表したり・・・。
取材される立場に立ってみて、初めて理解できることもある。
遺族に対して、どれだけ寄り添えるか、悲しみを分かってあげられるか。
この二日間の講習で得た貴重な経験を、
是非、現場に戻ってからも生かしてもらいたい。
大変お疲れ様でございました。
明日からは、広島でのセミナーが待っています。