・・・懐かしい話を思い出した。
12~13年前、綜合ユニコム様で葬儀司会の講座を始めさせていただいた頃。
当時からこの業界には<天皇?>のような方がいらしたようだが、
その中の一人から、ユニコム様宛に猛烈な抗議文が届けられた。
当時の講座は「録音自由」でやっていたが、その中の誰か分からない人が録音し、
その音源を天皇?に聞かせたか、もしくはテキストを見せたかだろう。(と思う)
(この事件だけが原因ではないが、以降は録音録画全て中止になった)
抗議の主たる要素はいくつかあるのだが、今でも時代の変化を感じ取れるのは、
「様」と「殿」の言葉の選択に関してだ。
その頃、葬祭業界は無用な敬語の連発と「殿」という言葉のオンパレード。
(私見です・・・ただし、葬祭ディレクター試験では多重敬語は減点)
私は今後の方向性を探る意味でも、「様」への転換を発言していたし使ってもいた。
またバックボーンとしては広辞苑の解釈がある。
つまり、「殿」より「様」の方が、敬意が重いということ。
しかし講義の内容によると、「殿」と「様」の使い方が違うということだった。
それから著作権に関すること・・・それも浄土真宗の仏教音楽についてだ。
著作権については、今さら何も言う必要はないだろう。
弊社のシステムでオリジナル曲が120曲以上配信されているし、
未発表の曲も50曲程度はある。
さらに仏教音楽についても、その背景にある歴史についても、
浄土真宗だけに、他人からとやかく文句を言われる筋合いはない。
どうしてこんなに偉そうにする人なのかなあ?
不思議で仕方がなかった。
おまけに抗議文には、私の名前を「井手」ではなく「井出」と何回も間違える。
そもそも名前を間違える司会者なんて最低、抗議文なら尚更だ。
・・・と、遠い昔話に思いを馳せた。
このように講座の歴史には色々とあるのだが、
とにかく数をこなして、ここまで来た。
教える内容も、消費者のニーズに合わせて業界が変わっていくように、
葬儀司会者の求められる像も一定ではない。
10年前の司会は、現在では古いタイプの司会に入ってしまう。
10年前の業界の常識が、いつまでも通用することがないように。
10年前は、マニュアルだったかもしれないが、今は台本である。
人材養成も、鍛える・突き放す・盗む・という時代から、
適性を見る・教える・見守る・という時代に大きく舵を切っている。
今年最後のベーシック講座は、女性22名(1名欠席)男性3名だった。
葬儀の司会も、もう女性の時代だからね。
分業化もかなり進んでいるようで、どの分野もそうかもしない。
ある意味、特殊技能の持ち主が重宝される時代だ。
この10年、ナレーションに関する様々な議論の末・・・肯定派・否定派含めて、
遺族からの要望があれば、その要望に応えるのは当然のことである。
一期一会の葬儀司会のために。
11月20日・・・ナレーションに特化した講座が開催される。
【おしらせ】
[キャリアアップ講座]では、「ベーシック講座」受講者、プロとしてご活躍中の方、
葬儀社・司会業者で技術向上を目指すご担当者(葬儀司会経験5年以上が目安)の方々を対象に、
[1]司会業務上達への取り組み方と葬儀ナレーション作成方法
[2]表現理論の理解(ベーシック講座の復習と中級レベルの習得)
[3]長文ナレーションでの表現トレーニング
を通して多様な原稿に対応できる表現スキルの習得を目指します。
「葬祭セレモニー司会術[ベーシック講座](9/25開催)」 からの受講で、
さらに確実な実力アップが期待できます。ぜひご検討ください。
開催日時 :2009年11月20日(月) 10:30~17:00
会場 :ホテル機山館
東京都文京区本郷4-37-20
Tel.03-3812-1211
定員 :24名(先着順)
参加費 :39,900円(1名様につき)
(消費税および地方消費税 1,900円含む)
※昼食代、テキスト代含む
お問い合わせ・お申し込み先は、
綜合ユニコム株式会社ホームページより