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2009年11月16日

葬儀司会研修会in千葉 その2(井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

次の会場まで車で送っていただいた。
1時間も掛るというので、その途上、千葉県の葬祭事情の情報交換を・・・
が、いつの間にか世間話になり、それが面白話となって退屈しなかった。
ありがとうございました。

ちょっと差し障りのない個所をご紹介しましょう。
「この辺りは、日蓮宗が強いのでしょう」
「そうです先生、あっここに日蓮交差点という交差点があります」
「えっ、まんまじゃない、日蓮交差点って言うんですか?」
「はい、日蓮交差点って言うんです」
「へえー、この交差点を通る時は南無妙法蓮華経の音が鳴るとか?」
「・・・」
「すみません、冗談です」

この近辺には、日蓮の誕生寺があり(高光山日蓮誕生寺)…日蓮は1222年の誕生…
お上人誕生の時、波間をタイが飛び跳ねて祝ったとされ、鯛の浦と名付けられている。
この地は昔から殺生禁断の聖地として保護されていたらしい。
それから記憶を頼りに書くので定かではないが(すまん)、
近くにある清澄山清澄寺というのが、若き日の日蓮さんが修行していた寺。
たしか当時は、天台浄土門の寺ではなかったかと記憶している。
若かりし頃の日蓮は、19歳で比叡山へ修行に来るまでこの寺に居た。
そして比叡山で修行をし、千葉へ帰ったと思ったら・・・突然「日蓮宗」。
吃驚したろうなあ・・・当時の人々は・・・今では日蓮宗に改宗。
しかも宗派に自分の名前が付いているなんて、日蓮さんだけ。
そういえば、10月27日・28日は御会式だったよなあ。
今日は・・・たしか10月28日・・・ドンピシャだよ。

車は一路、鴨川へ向けて走っている。
海岸沿いの道は暗く、走行する車も決して多くはない。
所々に大型の観光ホテルがライトアップしている。
「あっ、テレビで宣伝しているホテル三日月だ!」
「・・・」
「俺は、田舎者かよっ!」
「もうちょっと先は、キムタクがサーフィンをしに来るところで」
「えっ、じゃ酒井法子の焼けた別荘もこの辺ですか?」
「あっ、そうですよ・・・この道を云々・・・」
土地勘のない私には、さっぱり分からない。
このように他愛もない話ばかりで、でも肩も凝らずにリラックスできました。
ついに鴨川のかんぽの宿に到着。
ここのホテルは屋上大浴場がある・・・しかも太平洋が望める風呂だ。

部屋から、太平洋に昇る朝日を拝みました。
南無阿弥陀仏・・・合掌。
(ちょっと天候に恵まれない)

研修会は昨日と同じパターンで進み、何とか故人の情報を掴むコツや、
それらを葬儀にどう生かせばよいか、司会にどう連動させればよいか。
流れ作業でワンパターンにならずに、個別対応でオリジナリティに溢れ、
ご遺族が納得する葬儀の成立ってどういうものなのか、深く考えてもらった。
例として、私が高坏や化足に盛った果物のお話や、ゼリーや饅頭の話まで。
水に色を付けるため工夫した話や、半紙を用いず派手なインド紙を使った話など。


発声練習もしっかり・・・右脳トレ、左脳トレ、新バージョンもたくさん混ぜてね。
お経の話も色々と出ましたが、この地域は、わりと日蓮宗が強いのですね。
皆さん、色々とご苦労されているようで、お疲れ様です。

地域格差・・・これは同じ会社でもやはりあるようで、
漁村と農村と都市部では、それぞれ習慣も違いがあるし、また個別の違いもある。
伝統的な考え方も色濃く残る地域とそうでもない地域。
顧客満足を考えた時に、担当者も司会者も難しいねえ。

二日間、司会音声コピー重要性について。
強弱、高低、早い遅い、長い短い・・・など、ニュアンスの出し方について。
そもそも司会を学ぶ、それも葬儀司会を学ぶとは、一体どんな勉強が必要か。
時間に限りがあるが、出来るだけのことは話たつもりだ。
お土産もしっかり置いてきてある。
これからの上達ぶりは、皆さんに掛っていますよ。
頑張ってください。
お疲れ様でございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年11月16日 09:00

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