男性陣は新人を除けば、私の葬祭ディレクター試験対策講習を受けてくださっています。
だから司会の講座でも、宗教上の話をしたり、各地の習俗上の話をしたり、
あるいはマニュアルと台本の本質的な違いと考え方、
この10年の葬儀業界の変遷を見て、これからの10年を予想したり、
他人のコピーの難しさとは、音の強弱・高低・間が長い短い・早い遅い・・・
大体の理屈が分かっているので、理解しやすいのでしょう。
それでも最初は、徹底的に自分自身をコントロール出来るか、
という課題に取り組んでもらって、改めて自分を知るところから始めます。
知らない者同士が集まっても、二日間一緒に勉強するわけですから、
袖擦り合うも他生の縁と申しましょうか、隣同士に座った者同士コンビになります。
皆さん、これが不思議と仲良くなるからね・・・人間って、分からないよなあ。
○×クイズ合戦、ニュアンスの聴き取り合戦、チーム参加の模擬葬儀・・・
あっと言う間に時が過ぎ、中でも初日終了後の親睦会は大騒ぎ。
色々なお国訛りが飛び交い、他県との交流会の様相を呈している。
葬儀に於いては、取り組み方の違いに驚き、価格の差にうーんと頷き、
司会の方法論にも、考え方にも、地方差は歴然とありました。
この日、白熱した論議は一次会終了後も延々と続いたらしく、
私が出した明日の宿題との関係もあり、半数以上が広島の夜の街へ消えた。
翌日は睡眠不足から体調が悪そうな人もいたが、それぞれに発表課題も多く、
新人もベテランも関係なく精一杯チャレンジしてもらった。
司会の講座だから、司会の実技をどんどんやらないと始まらない。
他人のやり方を聴き、自分のやり方を考える・・・その力を鍛えることが大事。
参加してくださった皆さんは、それぞれに思う事があっただろうが、
地元に帰って葬儀司会を担当するとき、何か一つでも変わってくれたら幸いだ。
皆さん、大変お疲れさまでした。
・・・広島の昼も夜も熱かった。
<追伸>合格の通知が全国から。
それはそれで、とても喜ばしい。
しかし、落ちた人が存在すること、落ちる人がいるからこその合格なんだ。
合格した以上、今後は落ちた人達の分まで頑張っていきましょう。