どこの地図だろう…と、思いませんでしたか。
実はこれ、オーストラリアでの世界地図です。
南半球のオーストラリアでは、
オーストラリアが見やすいよう南が上になる地図もあるのです。
普段私たちが見ている世界地図の上下を逆さにしただけで、
全く違う世界のように見えます。
日本も上下逆さまだと収まりが悪い感じです。
日本人とオーストラリア人では、普段見ている世界地図が違う場合があるので、
世界全体の感覚(世界観)も、全く違う可能性があるでしょう。
上下逆の世界地図の場合、オーストラリアの「下に」日本がありますからね。
そして、上記の地図を見ているオーストラリア人にとっては上下逆の日本が普通なのです。
調べてみると、オーストラリア以外にも、
各国の世界地図というのは微妙に違いがあるようです。
例えば、
・カシミールが自分の領土としているインドの世界地図
・カシミールに微妙な表現をしている中国の世界地図
・フォークランド島がないアルゼンチンの世界地図
・イスラエルがないレバノンの世界地図
など。
こうしてみると、紛争関係(領土関係)で特に、
各国の主張が入ってきているようですね。
国として当然の考え方なのかもしれませんが、恐ろしいな。
世界各国の世界地図の表現が異なるというのは、興味深いことです。
「地球は一つ」という標語もありますが、世界の見方は様々です。
逆に、自分たちの住んでいる所の世界地図が、
世界各国でも同様に使われていると思い込むことは、
国際的な交流の場で、誤解を生む元になるかもしれませんね。
視点を日本国内にもってきても、似たようなことが言えるでしょう。
地域によって文化や風習が違います。
自分の地域と同じ習俗を、他の地域もしていると思い込むのは、
誤解の元になりかません。
個人レベルでも同様でしょうか。
自分が常識と考えていることを、他の人も同じように考えているだろうと思うのは、
トラブルの元です。
しかし、本当に『当然』と思っていること程、
『違うかもしれない』ということに気付きにくいものだと思います。
物事の見方は色々あるということを、
心に留めておきたいものです。
それでは。