しかし、11月1日を2度繰り返すという人生初の体験。
頭では理解していたが、飛行機から降りたら出発時より3時間ほど戻っている。
ああ、こうして人生がやり直せたら・・・夢のようなんだけどなあ。
これは、日付変更線という誠に理解しがたい約束事のせい。
しかも日付変更線は、その近辺の国による事情から無茶苦茶に曲がっている。
あー日本が小さい国で良かった、日付変更線とは何の関係もない国で良かったね。
さあ本来なら11月2日の目覚めの時間だけど、我々貧乏人に眠る時間は無し。
予定表を見ると、すぐさまバスに飛び乗ってNASAを目指すことになっている。
しかし、アメリカの入国審査は異常に厳しいのだ。
上着は当然のことながら、ズボンのベルトも外すし、靴も脱ぐ・・・半ストリップ状態
その他金属探知機に引っ掛かりそうなものは全て身に付けてはいけないのだ。
日本では考えられない光景で、列に並ぶ人たちの姿には驚きです。(オー、ノー)
その後、米国内を飛行機移動するのだが、厳しいのなんのって・・・
全員がパスするまでに時間が掛ること・・・大変だよ、ヘトヘトだよ。
ヨレヨレになって漸くバスに辿り着き、それNASAを目指せっー!
(NASAとは、ジョンソン宇宙センター/スペースセンターヒューストンのこと)
そしてアメリカの高速道路に初めて乗った。(イェーイ)
テレビで見たとおりだ、車線が多いっす、ぶったまげた。
(ほとんど無料らしい)
何気なく眺めていると、おおっ日本車が目につく。
日産、トヨタ、ホンダ・・・凄いね。
道の両サイドには、日本でもよく見かけるハンバーガー屋が並ぶ。
マクドナルド、ファーストキッチン、ウェンディーズ・・・おっ、ケンタッキーも。
んー日本なら街道沿いの回転すし屋か、ラーメン屋か、うどん屋だね。
アメリカの食事の約2割は、車中で食べられるらしい。(凄っ)
行儀が悪いといおうか、なっとらん!
(NASAに近づいてきた)
ヒューストンは緯度的には鹿児島とほぼ同じらしい。
とても温暖で、人柄も大らか?(ノンビリしているのだ)
ここにはイモ焼酎はないが、メキシコに近いのでテキーラがある。(それが何?)
一般にテキーラはサボテンから作られるというデマが通っているが、
実際には竜舌蘭から作られる蒸留酒である。
スペインによるメキシコ統治時代、シエラマドレ山脈で山火事があり、
その焼け跡から良い匂いを発し甘い樹液を出す、焦げた竜舌蘭が発見された。
人々がこれを元に加工、完成したのがテキーラの原型であった。
この蒸留工場が置かれた村がテキーラであり、それがそのまま酒の名前となる。
おっとジョンソン宇宙センター(NASA)に到着だ。
午後3時半からの見学だから時間が無い。
早速入場してショップは素通りし、宇宙開発の歴史を紹介してある展示スペースへ。
人類が初めて月に行った物語や、その時の月の石に直接素手で触ってみたり、
宇宙服や宇宙食の変遷、様々なロケット開発・・・子供に帰っちゃうね。
ゆっくり遊べる時間があれば、色んな体験コースもやってみたい。
急ぎ足で眺めた後、早くNASAそのものが見たくなった。
(現在はフロリダのケープケネディに移っているので、ここは見学用の施設です)
宇宙訓練施設や通信室や管制室を巡るトラムツアー(Tram Tour)に参加。
トロッコのようなパスに乗せられるのだけど、ここでも厳重なチェック。
またかよ、ベルトを外して、靴も脱ぐし、上着も取る・・・はいはい、ストリップね。
身ぐるみ剥がすとはこのことだ。
(何回身ぐるみ剥がされるのやら・・・トホホ)
乗車したらしたで、今乗っている車両の番号や位置は絶対に動いちゃいけないと。
そしてこのようなチケット(Boarding Pass)が配布され、安全の再確認。
テロが怖いのだろうが、それにしても凄い徹底ぶり。
我々はそれが面白くて、ニコニコと笑っていたが・・・。
(睡眠不足と疲れで思考能力がないのです)
いよいよ出発。
ということで、続きは明日へ。