« お客様の所に行くのか、来てもらうのか(工場長) | メイン | デジタル・ネイティブ世代② (井手一男) »

2009年12月16日

デジタル・ネイティブ世代① (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日の読売新聞に「デジタル・ネイティブ」という言葉が掲載されていた。
デジタル・ネイティブとは、ある世代が物心がつく頃には、
生活にデジタルが根ざしている人々のことらしい。

そして現代の高校生・大学生世代が物心ついた頃は、
すでにホームページもあったし、「ヤフー」や「グーグル」による検索も当然あった。
自分が成長するときの環境として、こういうサービスが普通に存在していた。
これを「デジタル・ネイティブ第一世代」というらしい。

彼らが世の中にデビューしてからの数年間で、社会は大きく変貌を遂げる。
特に消費者の購買行動にはその傾向が顕著に表れ、事前の店頭検索は当たり前で、
マスコミによる(特にテレビや雑誌広告による)情報操作広告はリアリティを持たない。
よって広告業界もまた大きな変化の渦の中でもがくのだろう。
広告業界だけにとどまるわけではなく、広く産業界一般に影響を及ぼすはずだ。
現在でも、徐々にだが、その傾向は見受けられると思う。

そして恐ろしいのが、その後に続く第二世代の登場だ。
つまり「デジタル・ネイティブ第二世代」は今、
中・小学生(我が家の息子世代)のガキだ。
このガキどもは(我が息子たち)物心がついた頃、
ソーシャル・メディア(ブログ・SNS・動画共有サイトなど)が普通に存在し、
インターネットに接続すれば、自分の端末にない様々なソフトを利用できる
「クラウド・コンピューティング」も存在している。
(弊社のFUNETがそれに近いだろう)
それらを使いこなし、物理的距離を超えて繋がり合う、
実際には会ったことが無いPC上の友人がいたり、という青少年期を過ごすことが、
幸せかどうかは分からないけど、現実にその環境の中で育っているのは確かだ。

実際、息子はテレビも見るが、you tubeやニコニコ動画で、
「ナルト」や「ドラゴンボールZ」や「銀魂」を繰り返し見ているし、
陣内智則やアンジャッシュのコントに腹を抱えて笑っているし、
密かに笑点の大喜利を見てはほくそ笑んでいる。
また、世界の面白動画集や面白ペット集や怖いお話など、
テレビ以上にネットに親しんでいるのは間違いない。

<ここで余談>
そもそも日本の言葉をローマ字で入力するという・・・ひらがな入力に固執する私には、
到底考えられません・・・古い私です。
しかし、今年の春、プログラミングの初歩を習い行った学校では、
そこの社長様はひらがな入力もローマ字入力もできる方でした。
ひらがな入力も、相当早いものですよ。

そしてデジタル・ネイティブ第三世代は、まだ、その姿・形が見えないが、
もっと恐ろしいことになるのではないかと予測がつく。
(私は、死ぬ頃だからあまり関係ないけど)

今、米国では、紙の教科書に代わってネットからダウンロードする
「電子教科書」が注目され始めている。
重い教科書を持ち運ぶ必要がなくなるし、常に最新情報に更新できるのが素晴らしい。
紙ベースだと書き直しが問題だから。
また経費削減にもつながるので、財政難の日本は導入を図れば良いのにと思う。
アーノルド・シュワルツェネッガー知事が、電子教科書の導入を宣言したのが今年5月。
シュワちゃん凄い!
(これは映画ではありませんよ)
米国は高校まで義務教育らしいが、ニューヨークタイムズ紙は、
「教育技術革命の始まり」と評価している。

デジタル・ネイティブ第三世代は、もしかしたら、ランドセルが無い時代か。
当然、消しゴムもなければ鉛筆も無い。
(バトエンがないのだぞ・・・バトル鉛筆のこと)
一番大きいのは辞書類が皆無なことだろう。
インターネットはハイパーリンクだから、全てリンクで検索できるのだ。
現在でも、音声入力(精度はイマイチ)はあるけど、
グーグルでは音声検索までスタートしているのだから。
まったくの手ぶらで学校へ・・・か・・・遊びに行ってるのか?
うーむ、明日へ続く。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2009年12月16日 09:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/1757

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.