本日の予定は、あのディグニティ・ブランド(Dignity メモリアル)で有名なSCI。
SCIとはService Corporation International の略であり、
業界では押しも押されもせぬ全米No.1大企業である。
国内46州で営業し、運営する葬儀場(フューネラル・ホーム)や墓地は、
約2.000以上、そして年間27万件以上の顧客サービス実績があり、
同時に葬儀学校や葬儀博物館も併せ持つというではないか。
ちょっと・・・規模が違い過ぎて勉強になるだろうか、という不安を抱えながらバスに。
高速道路は広くて便利だが、無駄に車線が多過ぎて、
何処が追い越し車線で何処までが走行車線だかわからん・・・と思っていたら、
きっと発想が違うんだということに気付いた。
道の両脇にはフィットネスの看板が目立ち、色々なマシーンが普通に売ってある。
どれも日本だと通販で買うような代物ばかり。
アメリカでは普通なんだ、でも国土が広いんだから思いっきり外を走らんかいっ。
「ディグニティ(Dignity)」は、最近日本でもよく聞く名前だが、こちらは本家本物だ。
日本が模倣したのかどうかは調べていないし興味も無い。
SICは1999年にDignityメモリアルを中心に、葬儀もブランド展開をスタート。
そして施行する葬儀をアドバンテージ、デルエンジェルなどの価格帯に分けている。
これも日本の葬儀社が価格帯を分けた時期があったなあ・・・と思う。
日本はどうしても追随する傾向にあるのだろう。
今年、日本の葬祭ディレクター試験問題に知的所有権の設問が登場したが、
SCIは、Dignity MemorialもAdvantageもNSC(火葬サービス)も
First memorialもDel Angelも当然のように商標を取得しているようだ。
アドバンテージは日本に例えるなら家族葬タイプかな、
デルエンジェルはヒスパニック系を中心とした葬儀形態に対応している。
多民族国家ゆえに対応しなければならない葬送習慣の違いも多いのだろう。
顧客のニーズに応じるという意味では、メモリアルプランやMeM
(Making Everlasting Memories・・・永遠の思い出を作る)も用意されていた。
創業は1962年、一般のフューネラルホームから発展したらしい。
そして1974年株式公開し、今では2万人の従業員を抱え、世界20カ国、
葬儀場所は全部で4、500以上有しているという。
全米の葬儀社は、個人経営(家族経営)が9割、残りの1割が企業だというから、
つまり米国では稀有な例の葬儀社なわけだ。
(やっぱりね)
今回お話をしてくださったのは、マネージング・ディレクターのB氏。
SCIに入社して15年、彼は本来、大学院を出た立派な地質学者というではないか。
にも拘らず、どこでどう間違ったのか、はたまた正解なのか、今は立派な葬儀屋さんだ。
といっても現場が中心ではなく、彼の管轄する地域はヒューストン・ダラス・
セントルイス・ルイビル・バーミンガム・ニューオーリンズらしい。
(私の聴き取りが間違った可能性は大いにあるが)
明日は、そんな彼から学んだ事柄を中心に紹介したい。
では。