喉の弱さは、喉の粘膜が乾きやすさに原因があると聞いています。
もちろん、私自身の体質的なこともあるでしょう。
しかし、喉の粘膜を鍛えるのは難しいので、
せめて喉が乾かない工夫(うがいなど)をしようと思うのですが…。
ついつい怠ってしまったようです。
年末年始に緊張する場面が多かったことも、風邪の原因かもしれません。
緊張した(ストレスを感じた)時は、よく「喉が渇く」と言います。
あれは、ストレスによって唾液の分泌が抑えられ、
喉の粘膜が乾燥した状態になることのようです。
粘膜が乾燥すると、なぜ風邪をひきやすくなるのか。
そもそも粘膜とは喉や鼻などの内面をおおった上皮のことで、
粘液は粘膜があるところに分泌される液体(唾液や鼻水)になります。
粘液は免疫に関する2つの働きを持ち、外部からの病原菌の侵入を阻止します。
1つは、病原菌を包み込み体外に排出する働き。
(くしゃみや咳は、病原菌を排出する運動の一つですね)
もう1つは、粘膜に付着した病原菌を殺菌する働きです。
ところが粘液は乾燥に弱く、冬に分泌が低下すると言います。
粘液が少ないと病原菌を殺菌しきれず、
体内にウィルスの侵入を許してしまう…。
よって、風邪をひきやすくなるということになります。
体内にウィルスが侵入しても、
体内の免疫力が高ければウィルスを撃退することができます。
しかし、体内で働く免疫細胞は寒さに弱く、
気温の低下や身体が冷えると免疫細胞の活動が鈍くなります。
昨年のエッセイにも書きましたが、気温の変化(特に気温の低下)は、
体温を調整している自律神経にストレスを与えます。
すると自律神経の働きが追いつかなくなり、
体内の免疫力や抵抗力が低下します。
また、身体が疲労した状態も免疫力が低下を招きますので、
働きすぎずに、身体を休めることも大切ということになります。
乾燥による粘液の減少と、寒さによる免疫力の低下。
一年の中でも、冬は最も体調を崩しやすい季節と言えます。
寒さに比例して葬儀は繁忙期となりますが、
風邪には(他の病気にも)十分にお気を付けください。