顧客の立場になると、
「より良いものを、より安く」という意識が強く芽生えます。
特にウェディングは費用が大きいものになりますので、
何とか安くならないかという思いは強くあります。
しかし、ホテル側とは「より良いもの」を作っていく点は共有できるものの、
「より安く」という点は対立してしまいます。
ホテル側は、「より高く」売りたいと考えていますからね。
本当にウェディング関連の商品は、最初から価格が高い…。
例えば写真に関しては、スタジオで撮るのに1枚1万円強。
さらに、1枚焼き増しするのに5千円程度。
ネガやデータはお渡しできません…という。
焼き増しで5千円って、高いなぁ。
(元データがあれば、自分で印刷すれば500円しませんよ)
選択できるホテルお抱えの写真館が1社しかないから、
価格競争も起こらず、不健全で、売り手の好き放題な価格設定も通ってしまうのでしょう。
「高いなら買わなければ良いじゃないか」と思う人もいるかもしれませんな。
でも、記念の写真ですし、より安い(一般的な価格の)写真館があれば、
そこで撮ってもらいたい思いはあります。
なぜ、より安い価格の写真館をホテルが入れないのか。そこが問題です。
客である私は、品質と価格を見比べて写真館を選択できない状況に、
不満を感じるし納得できないのです。
とはいえ、こちら(買い手)が公平性を欠くと感じていても、
売り手側は不正競争に抵触しないところで商売をしているでしょう。
単純に不満を述べても上手くかわされてしまいそうです。
また、各販売員自体には値下げの権限はないでしょうから、
うまく上司に相談してもらうように事を運ぶことが、
「より安く」してもらう近道かもしれません。
客の立場としては「納得して買いたい」と思いますので、
納得できないものは、価格の詳細も出してもらいながら交渉を進めています。
(結婚式は、提示されている価格が大ざっぱなんですよ!)
…その詳細を出し渋るから、さらにまた頭が痛いのですけどね。
価格の提示に関して、葬儀のことを思い出したのですが、
「○○セットで○○円」という提示の仕方から、
葬儀に必要なモノと価格のカタログを細かく詳細に作り直しただけで、
売上が1,2割上がったと、ある葬儀社の経営者から聞いたことがあります。
カタログから選ばれる商品に関しては、自然と中間の価格帯のモノに集まるそうです。
安いものも高いものも、お客さんが品質と価格を見比べて、
納得して買い物ができていることで、クレームも少なくなったとも聞いています。
消費者が商品の品質や価格に対して選択できる幅が広いということは、
公平な買い物をする上では重要です。消費者も納得できますし。
特に結婚式のように、時間をかけて打ち合わせて決めていくようものでは、
途中で辞めることも難しいですし、強く実感しています。