婚礼の打ち合わせをする度に、
婚礼と葬祭は雰囲気の明暗が違えども、
大きくは似ていると思います。
新郎新婦の入場シーンの演出を見せてもらっている時も、
これを暗い雰囲気にすれば、葬儀の導師入場と同じだなと感じますし。
逆に葬儀の司会で、正・陽(初級司会研修の内容ですね)の読み方にして、
「それでは皆様、導師入場です!合掌をもってお迎えください!」と言うと、
新しい形の仏式結婚式になるかもしれません。
…ならないか。
さて、料理を試食しながら、ふと聞こえてくるBGM。
気にならない程度に、さりげなく流されているのですが、
ついつい耳を立てて聞いてしまいます。
ホテルらしく、格式高いクラシック調の落ち着いた曲が流れていましたが、
聞いたことのない曲だったので、スタッフに何の曲か聞いてみました。
すると、少し意外だった答えが返ってきました。
「これはホテルオリジナルのBGMです」と。
大きなホテルにもなると、安心して使えるBGMを持っているものなのですね。
格別に良い曲、という訳でもないのですが、
著作権のことを気にせずに流せる曲という点が、重要なのだと思います。
…と思っていた矢先に、「両親へのお礼ビデオ」のサンプルで流れていたBGMが、
森山直太郎でズッコケましたが。
やはり、プロが作った音楽と言うのは、
メッセージ性が強いですし、心に響いてきます。
その歌の持つ力を借りたいという気持ちも分かる気がします。
正式には、音楽の使用に関する手続きを踏まなければいけませんけどね。
あと、ホテルスタッフのレベルが高いというのは幻想でした。
試食会の給仕に力を入れていないだけなのかもしれませんが、
ホテルの制服を借りた、普通のオジサンが料理を運んでいましたね。
髭を生やしている人がいたのは論外ですが、
配膳や一つ一つの動きに洗練さが欠けているように思います。
ま、ホテルはレストランじゃないから、
期待する方が間違っているのかもしれませんが…。
いや、そんなことはないか。
サービスは一日にして成らず。
一流と言われるホテルも、名前だけでは一流になれないものですね。
試食会に参加して、一つ一つの訓練の積み重ねの大切さを一番感じました。