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2010年01月19日

試食会において(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

引き続きウェディングの打ち合わせで恐縮です。
葬儀関連のエッセイの中で、異彩を放ってしまいますね…。
先日、食事をしながら様々な演出を見せてもらう試食会に参加しました。
「新郎新婦の入場時の照明・音響」や「両親へのお礼ビデオ」、
「エンドロールビデオ」や「サプライズオペラ」など、
料理の品評と合わせてホテルの持つオプションを体験する内容です。

婚礼の打ち合わせをする度に、
婚礼と葬祭は雰囲気の明暗が違えども、
大きくは似ていると思います。
新郎新婦の入場シーンの演出を見せてもらっている時も、
これを暗い雰囲気にすれば、葬儀の導師入場と同じだなと感じますし。
逆に葬儀の司会で、正・陽(初級司会研修の内容ですね)の読み方にして、
「それでは皆様、導師入場です!合掌をもってお迎えください!」と言うと、
新しい形の仏式結婚式になるかもしれません。
…ならないか。

さて、料理を試食しながら、ふと聞こえてくるBGM。
気にならない程度に、さりげなく流されているのですが、
ついつい耳を立てて聞いてしまいます。
ホテルらしく、格式高いクラシック調の落ち着いた曲が流れていましたが、
聞いたことのない曲だったので、スタッフに何の曲か聞いてみました。
すると、少し意外だった答えが返ってきました。
「これはホテルオリジナルのBGMです」と。
大きなホテルにもなると、安心して使えるBGMを持っているものなのですね。
格別に良い曲、という訳でもないのですが、
著作権のことを気にせずに流せる曲という点が、重要なのだと思います。

…と思っていた矢先に、「両親へのお礼ビデオ」のサンプルで流れていたBGMが、
森山直太郎でズッコケましたが。
やはり、プロが作った音楽と言うのは、
メッセージ性が強いですし、心に響いてきます。
その歌の持つ力を借りたいという気持ちも分かる気がします。
正式には、音楽の使用に関する手続きを踏まなければいけませんけどね。

あと、ホテルスタッフのレベルが高いというのは幻想でした。
試食会の給仕に力を入れていないだけなのかもしれませんが、
ホテルの制服を借りた、普通のオジサンが料理を運んでいましたね。
髭を生やしている人がいたのは論外ですが、
配膳や一つ一つの動きに洗練さが欠けているように思います。
ま、ホテルはレストランじゃないから、
期待する方が間違っているのかもしれませんが…。
いや、そんなことはないか。

サービスは一日にして成らず。
一流と言われるホテルも、名前だけでは一流になれないものですね。
試食会に参加して、一つ一つの訓練の積み重ねの大切さを一番感じました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年01月19日 09:00

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