余談だが、時間に束縛される民族・・・日本人やドイツ人と、
時間に無頓着な・・・ラテン系の民族に分かれるものだ。
日本人は、時間は「ものさし」のように測定すべきものであり、
まっすぐ終点に向かって、約束の時間に進んでいくと考える。
ところが、ラテン系の民族は、時間とは周期的に変化し、
昼があれば夜が来るだろう、という具合に、およそ測定の対象としては不向きで、
人生を楽しむ事の大切さに比べれば、まったく気にするほどのものでは無いと。
私も、ラテン系にならなければ・・・。
因みに仏教の時間に関する感覚は、ラテン系にとても近い。
そんなことを考えながら、飛行機の到着を待っていたけど。
我々も一時間程度は緊張していたが、疲れも手伝ってか、いつしかウトウトする者、
あるいはリラックスして談笑している者とまちまちだ。
こんな時に焦っても仕方ない、ということで、
私は今日書き上げなければならないレポートの作成に取り掛かった。
幸い直ぐ目の前にはカフェがあり、一人になって原稿用紙に向かう。
黒人のウエイトレスの素敵なお姉さんが注文を取りに来て、クスッと笑ってた。
日本語か中国語かハングルか分からないだろうなあ。
結局2時間以上待たされたので、私の読み通りレポートは完成。
完成祝いに、そのお姉さんに「ジャパニーズ笑顔(ラテン系バージョン)」???
・・・を返して店をでた。
今日の仕事はこれでお終い、ニューヨークで気兼ねなく飲める。
さて、明日の朝、恐らく世界一高級な葬儀社「キャンベル」を訪問したら、
この旅も残すところ2日。
それは貴重な自由時間に充てられている。(頑張れっ、いよいよ第4コーナー回ったぞ)
真面目に研修し過ぎだよなあ・・・お陰でエッセイ一杯書けたけど。
遅れてきた飛行機に搭乗したけど、同席した修学旅行の高校生の賑やかなこと。
3時間ほどの旅行だったが、退屈もせず(慣れたのもあるけど)、
やがて窓外の景色がネオンで彩られ、心が躍って、ニューヨークの街に降り立った。
夜のニューヨークは、これまた素晴らしい。
ワシントン空港に到着の時は、エリアが東西に区画され、
木々の間から覗くプール付きの豪邸を上空から見て「へぇーお金持ち!!」
と思ったもんだが、ニューヨークの摩天楼のビル群は別格のような気がした。
世界の情報の発信地に降り立ったことに興奮していた。
明日へ続く。