車の運行は規制が凄く、回り道をして適当な下車位置を探しながら進んでいるようだ。
渋滞が我々の進行を妨げるのは致し方のない事。
窓から横を見れば、大男たちが騒ぎながら追い越していく。
危険な目に合わないよう添乗員から様々な注意を受けながらも期待は膨らむ。
我々を乗せたバスは、活況を呈しているチャイナタウンを抜け、
ゆっくりと動いていたが、在る地点まで来て止まった。
ここからは徒歩で見学できそうな場所を探すしかない。
帰りの集合時間を打ち合わせ、皆でゾロゾロと人の波に向かう。
路地の至る所から人が湧いてくるようだ。
「ヤンキース、ヤンキース」とか「マツイ、マツイ」だとか結構煩い。
阪神が優勝した時の道頓堀の賑わいの10倍位を予想してくれ。
私は絶対にパスポートと財布だけは盗まれないようにと気を使いながら、
パレードが少しでも見える場所を探した。
パレードは、所謂ロウアー・マンハッタンの摩天楼を北上するコース。
この通りは、第二次世界大戦での対日戦勝記念パレードなど、
数々の歴史的なパレードが行われて「英雄たちの谷間」と呼ばれる一角らしいが、
ウォールストリートで働いている連中が仕事そっちのけにして、
社のコピー用紙やトイレットペーパーを投げて大喜びしているのでは・・・。
そう思いたくなるくらいホントに＜紙吹雪＞なんて綺麗なものではなく、
「ニューヨークの天気予報は、晴れのち紙吹雪」なんてニュース。
「・・・想像していた話とは、だいぶ違う」（ガッカリ）
でも、明日は帰国という記念の日に、最後の大騒ぎを楽しもう！
大きな人ばかりだから、全く見えませーん。
騒いでいるばかりで、圧倒されてるばかりで、人の頭しか見えませーん。
もう約束の集合時間が来たから、この人の塊から逃れたいけど体が動きませーん。
体が自由にならないのは朝のラッシュで馴染んでいたが、
ここでは言葉も通じません。
「すいません、出たいんですけど」（無理か）
「エクスキューズ・ミー」
私は自由になりたいのです・・・と、自由の女神のように体を捻って、
一歩、また半歩と少しずつ進めば・・・いつかは脱出できるだろう。
帰国後、MVPに輝いた松井は先頭の車で登場したらしいと分かったが、
直ぐ近くにいたのに、影も形も見えなかったよ。
沿道のファンからの大声援だけは、渦中にいた一人として感慨無量だったけど。
約束の集合時間に少し遅れ（ごめんなさい）、皆で地下鉄に乗った。
添乗員の案内で乗ったのだが、乗るだけでも少し面倒くさそう。
地下鉄って・・・どちらかっていうと、貧しい人たちが乗るのかな。
決して裕福な人々が乗る代物ではないぞと思った。
かなり、狭い・・・その上、向こうの人は体と体が触れることを極端に嫌う。
写真に関しても、無暗矢鱈と撮ってはいけない。（要注意）
駅員もいないし、なんだかちょっと怖いなあ。
場所によっては犯罪の温床になりかねない。
新宿の地下街を予想していた私は、余りの違いに驚いたが・・・日本は平和だ。
地下鉄の車内をグルッと見まわす。
広告が色々とあるけど、色の使い方がどぎついなと思った。
原色が多く、パステル調は不人気なのだろうか。
一本乗っただけでは分からないけどね。
タイムズスクエアまで地下鉄で戻り、フォレスト・ガンプがモデルになっているらしい
「Bubba Gump」というお店でハンバーガーを食べました。
通りの向こうには、吉野家やマクドナルドも見えます。
私は吉野家に行きたかったけど、結構高級店なイメージに少し引きました。
「Bubba Gump」は、映画を観た人ならエビの専門店じゃないのか・・・
と思いますよね、私がそう思いましたから。
しかし、「細かい事は気にすんな、それっワカチコ・ワカチコ」（笑）
（少年隊のフレーズから頂いたって知ってましたか）
（この大きさです）
出てきたハンバーグは流石にデカイ・・・食い応えがありました。
店内には卓球のラケットが置いてあったり、ホットソースの棚もありましたね。
そして食事が終われば、自由時間・・・という名のお土産タイムになります。
私も家族から頼まれているグッズを買いに行かなければなりません。
では。
