朝からニューヨークの街は穏やかではない。
ハイテンションの男たちが声をあげて、急ぎ足でパレードの場所へ移動しているようだ。
我々一行は朝の9時には、ユニオンスクエアのファーマーズマーケットを視察していた。
心はヤンキース、でも体はファーマーズマーケット・・・何とかしてよ。
ニューヨーク近郊の農家がテントを並べ(決して綺麗なテントではありません)、
新鮮なオーガニック野菜、ハーブ、果物、チーズ、ワイン、パン、ジャム、
ベーコン、ハム、卵、地元ロングアイランドの海産物から花や観葉植物、
果てはお土産にもなる雑貨まで販売していた。
写真を撮りまくったけど、何でも在りだねこりゃ!
月・水・金・土の週4日間(8:00~18:00)開かれているらしいが、
マーケットのエリアはそんなに広くないけど、これが出来たお陰で、
この界隈にはレストランが立ち並び出したらしい。
それにしても、行き交う人々の大半は手に何かを持って食べながら歩いている。
スーツを着こなしたビジネスマンも、一見キャリアガール風の女性も、
これから仕事だと思うが平気で朝食を取りながらの通勤なのか。
誰かがポツリ「朝帰りじゃねえの」と漏らした。
「アハハハ」不謹慎だとは思ったがそう見えなくもない・・・ただし日本なら。
ひと回り見て、皆が並んでいるスープ売り場らしき列の最後尾に。
わけも分からず適当に、そう私の前にいた黒人が、
今しがた頼んでいたものと同じものをくれ・・・とたどたどしい英語で。
「same to」「same to」これだけの英語で良くも理解してくれたものだ。
きっとコーヒーか紅茶かスープが出てくるだろうと思っていた私に、
温かい飲み物が手渡された。
料金を支払い早速飲んでみたら、「えっ???」一瞬キョトンとしたが、
すぐにホット・アップルジュースだと分かった。
シナモンか何かが入っていて、とても美味しい。
周囲をヨーロッパ調の建物に囲まれて、自然の物を味わう豊かさが良い。
日本では、山川草木の雄大な景色の中で自然の恵みをとなるのだろうが、
アメリカの都会には自然に対する確かなニーズがあるのだろうか。
無事に視察が終わり、バスに戻れば「待ってました、天の声!」
時間が少し余りましたので、優勝パレードの近くまでパスを走らせます。
その後、僅かな時間だけパレードを見て、それから地下鉄に乗ってスクエアタイムまで。
そこで皆で昼食を取り(昼食は本場のハンバーガーらしい)、
街を散策して自由行動4時間・・・夕食会場で合流と相成った。
というわけで、予定にはなかったが(優勝するのも分からないので)
こんなチャンスを見逃すのも惜しいと判断して下さったようである。
感謝・感謝・・・さあ行こう!
続く。