イオンによると、お葬式にかかる【総費用】は
1. 葬儀費用 実際に葬儀を執り行う費用
2. おもてなし費用 参列者におもてなしをする費用
3. 別途費用 移動や火葬などの費用
4. 宗教費用 お寺などに支払う費用
これらを合算した総額が、お葬式に掛る総費用ということらしい。
つまり
<葬儀費用>+<おもてなし費用>+<別途費用>+<宗教費用>=【総費用】だ。
そして、1.<葬儀費用>について以下の6つのペースプランが用意してある。
29.8万円、39.8万円、59.8万円、79.8万円、108万円、148万円。
これで安いと思ったら大間違いで、これは【総費用】ではありません。
しかし、この時点でイオンは安いと勘違いする人がいるでしょう。
ベースプランですから、これに2. <おもてなし費用> 3. <別途費用>
4. <宗教費用>が加算されますので、果たしていくらになるのやら。
さらにホームページによると、イオンがご紹介する「安心のお葬式」では、
<宗教費用>は含まれません・・・と出ている。
(じゃあ、安心できないだろうって)
白昼夢を見たのかもしれない・・・
じゃ全く適当に見積もってみましょうか。
取り敢えず、ベースプランは79.8万円で。
それにプラスすることの、<おもてなし費用>なんだけど、その内訳は「通夜返し」
「会葬礼品」「即日返し」「通夜料理」「飲み物」「精進料理」などとなっているから、
地域によっては全部必要だろうし、そうじゃない所もあるだろうけど、
通夜80人・葬儀40人として考え、トータルでざっと50万円(少ないかな)。
さらにプラスすることの、<別途費用>とあるから、「会館使用料」「マイクロバス」「タクシー」「警備員」「貸布団」「貸衣装」などと「ご遺体搬送費」「霊柩車」「火葬料金」「火葬場使用料」「控室使用料」などを合わせて・・・ざっと40万円。(イオンは葬祭会館持ってなかったよな)
そしてプラスすることの<宗教費用>これはざっと40万円(初七日込)
(恐らく少ないが、地域差は物凄くあります)。
さて、誠に以て私は雑駁な人間で申し訳ございませんが、
<総費用>は・・・チーン、204.8万円。
普通の葬儀社様と何も変わらないと思います、私は。
(もしかしたら、ちょっと高くつくかも・・・)
更にベースプラン価格の比較表があり、
それぞれ金額別に含まれるものが写真入りで紹介されている。
一見、凄く丁寧な感じがするのだけど、例えば59.8万のペースプランでは、
祭壇、遺影写真、棺や骨壷など20点が含まれるのだが、
それぞれの価格がどこにも載っていなくて、棺代はいくらなのか?
祭壇費用はいくらなのか? 遺影写真はいくらなのか?が不明である。
一つ一つの値段が知りたいのに、これでは価格の透明化とは言わないでしょう。
イオンは消費者のために、葬儀業界に参入したんじゃないのかな。
何にいくらかかるのかが知りたいのに、これでは不透明と言われても仕方ない。
一般市民の関心はそこにあるのです。
ドライアイスだって2回分とか書いてあるけど、3回目からいくらになるのか、
また一回のドライアイスの量は10キロなのか12.5キロなのか8キロなのか?
そもそもドライアイスの分量を表記せず、1回や2回という書き方がおかしい。
見積書に明瞭に記載されてないことを、葬儀業界は改正していかなければ、
という風潮があるのに、新規参入でこれでは逆だね。
電気屋さんだって単三電池8個で○○円て書くのが普通だよね。
(環境の事を無視してドライアイスを使うというのは、この際無視しときます)
紺猿の人間だって、あっ間違えた! コンサルタントの人だって、
きっと知っているはずなんだけどなあ。
オリジナル会葬礼状にしたって外注だし、電話受け付けにしたって外注だし、
葬儀そのものも外注だし・・・外注だらけでいいのかなあ。
それなら昔から都心で流行っているブローカーと何ら変わりがないように思える。
イオンが、身内を亡くした人を更に騙すような事はしないよね。
イオンが・・・そんな・・・まさか・・・
・・・という悪夢を見た。
恐ろしかった。