さて、オリンピックはスポーツの祭典ですが、
スポーツには必ず必要なものがあります。
それは、「ルール」です。
ルールを知っているか知らないかで、
観戦の面白みも大きく違うと思います。
ルールを知らないと「がんばれ」と選手自身を応援するしかありませんが、
ルールを知っていると、勝つための技術や戦術が見えて、
別の楽しみ方が出来ると思います。
とはいえ、なかなか全ての競技のルールを知るのは難しい。
フィギアスケートを見ていても、私はジャンプの分類は未だつきません。
「トウループ」「サルコウ」「ループ」「フリップ」「ルッツ」「アクセル」…。
「3回転ループ」「ダブルアクセル」と解説者が言っていますが、
どこがどう違うんだか。
加えて、「3回転は2種類2回まで」という規定があったり、
訳が分からないですね。
美しく優雅であれば良いじゃないか…と思いますが、
それだけではスポーツとして成立しないようです。
ルールは出来るだけシンプルな方が良いとは思います。
サッカーなんて、ボールを手で触ってはいけないことと、
オフサイドがルールのほぼ全てです。
子供の遊びのサッカーではオフサイドさえありません。
それだけシンプルなルールで楽しい球技だから、
世界中で広がるのだろうと思います。
私は中学高校とラグビーをしていたのですが、
これは球技の中では最もルールが複雑な方でして…。
おかげで中々ラグビーを楽しめる人は増えず、
競技人口も減少の一歩をたどっています。
やはり、ルールはシンプルな方が良いと思います。
葬儀では、スポーツのルールではありませんが、
代わりに作法や様式があります。
日本でメジャーな様式は仏式ですが(仏式も宗派で分かれますが)、
一つ一つの物事に歴史があり、理由があります。
お経にも、一つ一つに意味があります。
私も勉強中の身ですが、葬儀に携わる者としては、形だけの作法や様式だけでなく、
その背景や歴史を知っておけば、また見方も変わると考えています。
一方で、お経の難解さを始め、仏式の弔いの様式は、
一般の人にとって完全に理解できるものではありません。
シンプルでないことに価値があるのかもしれませんが、
今の情報過多の時代、よりストレートで解りやすい内容でなければ、
あえて「知ろう」とする人は少ないのではないでしょうか。
そういえば、2年程前に開催された、
「ボーズコレクション」は、もうやってないのですよね…残念。
寺院が宗派を超えて一般人に歩み寄った、面白い試みだったと思います。
4年に1度くらいは、開催して欲しいですな。