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2010年03月26日

第18回葬祭セレモニー司会術【キャリアアップ講座】終了 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

キャリアアップ講座は、年2回の開催ペースで来ているから9年目だろう。
現在は、実践的「葬儀ナレーション」活用講座となっているのが実情である。
要するに今は、講座がナレーションに特化した内容になっているのだが、
その理由として受講生のニーズが高いということに尽きるのである。

今、感動を売りにしている葬儀社があるが、いつからそうなったのだろう。
これも顧客のニーズに応える形から出てきたものだろうが、
あんまり前面に押し出すと、顧客には感動したいと思ってない人も多いから・・・
(顧客のニーズは多様です)
勝手に感動の押し売りをするのは、顧客満足の点からみてもおかしい。(笑)

私は、かつて一度だけ一泊二日研修でマスター講座を開催したのだが・・・
結局色々とあって(申し上げにくい)中止に・・・その頃からキャリアアップ講座が
ベーシック講座の上に位置するようになったのだ。
そして今では、そのキャリアアップ講座が葬儀ナレーション活用講座に・・・。
一口に言って、講座にも歴史ありだ。

そしてマスター講座で盛んにやっていた各宗派の差上とお経や偈文、
様々な仏教に関する知識や各地の習俗に関する興味深いお話等々は、
私の雑談に回っているのであるからして、いつも言うとは限らない。
(ホイっ! 南無阿弥陀仏)
またお経本に関しては、会場後方に資料としてお勧めする各宗派の雛僧用経本を展示。
その他、エンディングノート系もいくつか紹介してとあっさり処理している。
だって誰も興味を抱いてくれないから。
お経のお話の中には、世間一般で言うところの「忌み言葉」が多数入っています。
「重ね重ね」とか「重ねて」とか「返す返すも」とか「再び」とか「次に」とか・・・
これ、どうなのよ・・・遺族が、或いは地域の長老が、僧侶を叱ればいいんだけど・・・
更には、お釈迦様が、ある時こんなお話をしましたとさ・・・と僧侶が読んでいる最中に、
ナント葬儀の司会者が、そのお話に被せて「焼香案内」をするっていうのも面白い。
それが、実際行われている葬儀の姿なんですよ。

さて今回、葬儀ナレーションを中心に学んでいただく受講生は、
当初の申し込み15名で当日欠席2名、結局13名と相成った。
その中に茨城が4名もいて、時々埼玉県ばかりが集まることもあれば、
千葉県の時もあるし、群馬県のこともある、或いは九州が多いとか・・・
でも13名の参加者の内4名を茨城というのは比率としては高い。
(茨城、確実にレベルが高くなっています)

葬儀ナレーション講座は、ベーシック講座さえクリアしていれば楽しい講座だ。
皆で様々な体験が出来るが、例えばお互いの取材体験(交互に取材)や、
一つの進行台本素材(今回は無宗教・献花方式)をチーム別で司会分けしたり、
素材集の通し番号順に、一人に一文ずつで読み合わせをしたりとか・・・。
他人の司会が聴けるというのが大きいのだが、その音の聞き分けはベーシック講座による。
だからこそ、ステップアップしてきた人が巧いし、楽しめるのだろう。

司会は実技だから実践しないと巧くはなりませんが、同時に理論的な裏付けも必要です。
どちらか一つだけでは不十分ですから勉強が必要になる。
今回、あらゆる課題にチャレンジしていただいた皆様、今後に期待します。
頑張って研鑽を積んでください。
大変お疲れ様でございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年03月26日 09:00

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