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2010年03月19日

第39回葬祭セレモニー司会術【ベーシック講座】終了 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

第39回ベーシック講座ということは、今年で13年目か14年目だ。
私にとっては長年継続している大切な司会講座の一つだ。
とにかく私の頭がまだ真っ黒で美容院でカットし(今は1,000円カット)、
体系は細っそりとスマートでウエストが70センチ台だった頃、
(現在、その頃に戻そうと奮闘中です)
受講生はオヤジばかりが(ごめん)集まって始まったこの講座が、もう39回とは・・・。
「隔世の感がある」とは、このような時に使うのだろう。
そう、世の中の変わり様は、そのまま講座に反映されている。

私の体重と比例するように、受講生の比率は女性が圧倒的に多くなり、
髪の毛が白くなるのと歩調をあわせるように、テキストの中身は充実していった。
テキストに書いた黒い文字は、そのまま髪の色をさらっていったらしい。(返せっ!)
時代の経過と足並みを揃えて私の体系が変化し、テキストの中身は変わる。
振り返ると、10数年前のテキストは腰が細く、軽い感じがするではないか。
テキストは毎年変えているが、それは教える手段として様々な形があるから。
一切変わっていない個所がいくつかあり、それが司会術の核になる部分だ。

講座が開始された当時は、私の葬儀司会に対する発言の多くは、
ガラパゴス化しているのではないかと非難されたこともあった。
(かなり特殊と見られていたようです・・・確かにそういう面があったかも)
「導師、ご入場でございます」と発言しただけなのに、
「導師だけですか? それでは失礼になりませんか?」 ときたもんだ。
司会の講座以前の問題が、業界にはかなり残っていたということだろう。

へなちょこ講師も50代に入って貫禄らしきものが出てきたようにも思えるし、
(自分で言うかね?)小さな事では動じない態度は図々しくなっただけかもしれないが、
まだ可愛い20台の受講生から見れば頼もしく見えるのかもしれない。
昔と同じ発言をしても、時代も違うし、私の体重も歳も違うので受け入れられやすい。
たったそれだけのことでも続けていることの意味があった。
私の年齢と共に歩んだ講座が、皆様のお陰でこんなに継続してくれたことに感謝したい。

さて今回の講座、近年では珍しく男性参加者が多かった。
31名の参加予定者の内14名が男性だったが、当日一人欠席され30名に。
半数近くも男性が参加するなんて考えられないことなのだ。
実はここ数年、一時期の参加減少の反転か?参加者が増え続けている感覚がある。
勿論、綜合ユニコム様の担当の方々の努力のお陰であることは否めないが、
果たしてそれだけだろうか・・・この不景気な、そして情報化時代に、
参加される方々やその会社の背景に他者より有利なスキルを磨くことの重要性、
または実務で活用できる知識を学びたいということが直接業務に関係してくる
・・・そのような意識が如実に表れているような気がする。
それは葬祭業界を守っていた葬儀屋を頂点とする縦型統合の障壁は無くなり、
隣の葬儀社がライバルだった時代は終焉し、他の業種(不動産業、建設業、パチンコ・・・)
の何がライバルとして登場するか不明な時代であるのだから・・・。

講座参加者には、企業としてのリピーターも多いし、
何度も参加される方は、私が毎年テキストを変えるのを知っているのだ。
そして長年継続している講座だからこそ、一度は受講してみるか、
そういう気持ちで参加される方も毎回いらっしゃる。
今回の講座でも色々とあった。
その報告は次回。

つづく。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年03月19日 09:00

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