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2010年03月16日

葬儀司会研修会in岡山2 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

翌日の研修。
またまた津山駅から2両のローカル線に乗って、亀甲駅という所まで移動。
ただし、ハッキリ申し上げときますが、電車は1時間に1本だ。
驚いたかっ、ドゥリャーアァ!
通勤時間帯でこの有様ってことは、どう考えたらいいの。
私は時刻表を見て気が遠くなり、意識が薄れ、血の気が引いて・・・倒れかけました。

「津山」といい「亀甲」といい、どうも水に纏わる地名が多いぞ。
もしかしたら大きな川か湖か・・・何かあるのではなかろうか。
そんなことを考えながら亀甲駅を降りると、
駅前に「親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せて・・・」
まさにその様子がそのまま再現された置物が飾ってありました。
(痛恨のミスです、写真を取り忘れました)

この駅にセミナー事務局の方が迎えに来て下さり、ここから5分で葬祭ホールへ。
昨年の11月頃新設されたらしく、まだ新しいです。

私の司会研修が3時迄、そして葬祭ホールの視察がそれ以降ということだ。
こんなに短い司会研修は初めて・・・と内心喜びつつも、
少ない時間でどのように凝縮して教えていくべきかに頭を悩ます。
その一つに、集まってくださった方々のキャリアもバラバラだし、
人材教育を計画的に推し進めるというのは口で言うより難しい。
ただ、研修に参加すれば事足りるということでは絶対ない。
総合的に学ぶというのは、例えば司会研修であったとしても、
それ相応の葬儀知識から学んでいかなければいけないはず。
その辺りの話をする時間が(雑談の多い研修なのですが)極端に少ないのだ。
しかし、我々講師は与えられた時間を精一杯使って最大限のパフォーマンスに挑戦する。
喉が枯れようが、過呼吸になろうが・・・知ったこっちゃない・・・ぐらいの気持ちだ。

そういえば祭壇にご本尊が安置されていたけど、そもそも各宗派のご本尊を
葬儀社が持っているということが出鱈目じゃないのか・・・なんてことも言った。
普段はきっと倉庫に置くのだろうが、倉庫にしまっておくご本尊なんか見たことない。
(当たり前だけど、本来それはご本尊ではありませんな)

私もホールを視察して驚いたのが、出入り口に分煙になっていない喫煙所があったこと。
これは今時相当珍しいなあ・・・私も数年前まで煙草を吸っていましたので、
その頃なら有難いが、今の世の中世知辛く煙草を吸うのも気を使う・・・
その環境の中でここは凄いと思いました、と同時に、半端ではない田舎だと。(笑)
田舎の良さと悪さとが混在しているのでしょう。
例えばさあ、田舎の藁ぶき屋根の玄関の土間でさ、ここは禁煙なんて言われてもねえ。
で、つい煙草の雑談になってバックヤードで吸うことをお勧めしたり、
そもそもバックヤードとは何なのかとか、喫煙に対するホテルとの比較をしたり。
煙繋がりで(無理がありましたが)、お線香の煙の話やローソクの灯りの話も・・・。
お線香の煙が、新仏さんの水先案内人のはずがありません、
だって直ぐに消えてなくなりますから、そしてその訳は・・・(秘密)
ローソクの灯りが智慧の光の訳がありません、本当の狙いとは・・・(秘密)
こんなお話を、時間内に沢山してきました。

司会の技術の話や、どうして巧く聞こえるのかといった話は順を追って説明しますが、
まずは自分たちで短い課題を体験してもらいます。
それを皆で評価したり、何故個人別に聞こえ方が違うのだろうと考えたり。
基礎からみっちりやることで、司会の全体像が見えてくれば「こりぁ難しい」となる。
しかし、直ぐには実現できなくても、何年かに分けて少しずつ学ぶというのは出来る筈。
その為の「ネットシステム」もあるのだから。

素人受けする「発声」とは。
文章には切り方のコツがあるとか、
進行アナウンス台本と、進行マニュアルは全然違うとか、
巧く弔電を読むための決まりを知っているか、など・・・。
理屈は聞くだけで納得だが、理屈を知ったからといって巧くはならない。
だが、理屈を知らないと、何故下手かもわからない。
理屈を知って、実践でトレーニングするしかないのだ・・・司会は、実技だから・・・。

最後の課題は数名の女性がチャレンジしてくださいました。
ありがとうございます。
次回は、もっと積極的に皆さんが参加されることを望みます。
頑張ってください。
大変お疲れ様でございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年03月16日 09:00

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