(岡山駅から乗り換えです)
「参ったなあ、こんな所まで来て日本語通じるかな、きっと鬼しかいねえよな」
「そういえば今は桃の季節、鬼退治には持ってこいだ」
(桃の実や種を投げつけて退治するのですよ)
「鬼の角、1本と2本と二つのタイプがあるけど、何の違いからそうなるの?」
「赤鬼と青鬼の違いは?」
「仮に色盲だったら、赤鬼と青鬼はどう見えるのかな?」
※「」内は心の声ですが、乗車している時間が暇なもので。
外の景色を眺めていても、長閑過ぎるのもどうしたものか。
おまけに駅間の距離が長すぎるし、これはゼッタイ政治がおかしいとか、
訳のわからんヤツアタリをしながら、オォっやっとビジネスホテルがある駅が見えた。
こういう時、長丁場って言う言葉を使うのでしょうね。
丁場というのは、宿場と宿場の距離のことで、それが長いのを長丁場と言ったらしい。
さっきから尻が痛い、それもそのはず新幹線にも乗ったし、西武線も山の手線も乗った。
何時間座りっぱなしだったけ?
尻は時間を記憶しないけど、座席の温かさは良く覚えていて、
岡山で乗った2両のローカル線が温かかったというより、少し熱い。
駅を出た時には、ズボンの尻から煙が上がっていた・・・ような気がした。
ここ「津山」は、私が住む「狭山」と似た地名のようだが意味が分からない。
本来「津」とは、
(1)海岸・河岸の船舶が来着する所。船つき場。渡し場。港。
(2)特に、船つき場や渡し場に対して、物資が集散し、集落が形成された所。港町。
とあるから、「津」+「山」というのが意味不明なのだ。
唯一考えられるのは、「物資が集散し、集落が形成された所」だろうか。
何せ津山城があったくらいだから。
県北の寒村「津山」に対して何でしつこく興味を持つのかというと、
横溝正史の「八つ墓村」のモデルになった昭和の大事件
「津山三十人殺し」が頭にこびりついているからだろう。
小説に出てくる村の名前も近隣の実在する地名から取ったもの。
そして、八つ墓村に登場する犯人は、頭の両側に火の点いたローソクを、
シルエットで見たら、まるで2本角の鬼の姿にそっくりである。
(うわっー、桃を投げつけても無理・・・)
「祟りじゃー!」(古っ)
今回、ここが研修の場所に選ばれた理由は、新設されたホールが近くにあるからだ。
現場で働くスタッフは、他府県へホール視察研修には出られないケースが多い。
だからこそ、年に数回行われる研修の際には、なるべく紹介してあげようということだ。
よーし、明日は研修の報告を。