先日、浅草に行ってきました。
葬儀の研修に参加するために来たのですが、
丁度桜が満開の時期で、浅草寺は人で溢れていました。
ビックリしたのは、中国人観光客が多さ。
好景気で富裕層が多く出ているのでしょう。
境内の3分の1程度は、中国の観光客で占められていたように思います。
「おみくじ」も英語で書かれたものがあり、寺院も国際化しているなと思います。
(ただし、おみくじを引くのに百円のお賽銭が必要だということが、
英語で書かれていなかったので、理解していたかどうか…)
さて、葬祭業総合展示会2010【葬儀の新しいかたち】に行ってきました。
www.sousaigyo.com主催で、表現文化社様や鎌倉新書様も協賛。
16の研修が予定されていて、これは力を入れてきたなという印象です。
しかし、会場の雰囲気が一気に華やかになるということはありません。
ま、主たる目的は展示ではなく研修です。情報をインプットすることです。
「日本人はアウトプット(意見の発表)が出来ていない」とは良く言われますが、
弊社はどちらかというとインプット(情報収集)が不足気味。
この機会に、葬儀業界の情報を仕入れることが出来ればと思います。
私が受講した研修は、マーケティング(広告)、経営戦略、
グリーフケア、小額保険、互助会経営の5講座。
特に小額保険は、近年着目されていた分野ですが、
知識がなかったので大変参考になりました。
小額保険が注目された要因の一つには、
昨年9月の特商法改正で、訪問営業の規制が厳しくなったことがあります。
消費者保護の観点から、一度断られたら再訪問して営業できなくなりました。
この法改正が互助会や葬儀社の勧誘営業に打撃を与えると懸念され、
比較的営業がしやすい保険に、葬祭業界も目線が移っていったようです。
(保険も一度断れれたら再訪問できないのですが、冠婚葬祭に比べて
キチンと断られにくいという性質を持っているということです)
異業種に関することなので知らない事も多く、勉強になりました。
あとグリーフケアの講習では、悲嘆の始まるタイミングが興味深かった。
死を予期できる段階から、遺族のグリーフは始まっているのですね。
だから、自殺を含む突然死の場合は、死を予期する(心の準備をする)間もないので、
通夜や葬儀まで間をとった方が良いということだそうです。
マーケティング(広告)では、特商法改正のながれもあり、
囲い込み戦略が重要だと述べていました。
(これは、互助会、少額保険でも似たような話をしていました。)
いきなり商品を売ろうとするのではなく、
まずは興味を持ってもらうようにしなさいと。
関心を持ってもらうように、人々に働きかけなさいと。
確かに、魚を釣るのに釣り竿だけ持っていても仕方ないですからね。
餌の撒き方や、釣りをするスポットも重要だという話です。
しかし、商品を作る側は、ついつい釣り竿ばかりに目が行きがちですから、
気を付けなければなりません。
どの講習も、独自の視点を持っていて、とても勉強になりました。
しかし、一つ不満を言うなら…、
昨日社長も書いていましたが、研修会場の環境の悪さ。
部屋がパーテションで区切られているだけなので、隣の部屋の講演が聞こえてきます。
威勢のいい女性が大声で講演をしていようものなら、
こっちの講師の声はほとんど聞こえないこともありました。
研修を受ける者として、この環境は酷い。(講演の内容は、本当に良かったのですよ)
しかも、アンケートもない。
マーケティングの研修をしていて、これは酷いんじゃないですかい。
来年もこの規模の研修が続くなら、切に改善して欲しいと願います。
ただ、アンケートもないのに受講者の声は届くのでしょうか…。