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2010年04月21日

イスの話(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

最近、たまに腰痛を起こすことがあります。
痔にはなるし、いつまでも健康という訳にはいかないのでしょうね。
高校時代は背筋が170kgもあったので、
どんなに悪い姿勢で授業を受けていても腰痛とは無縁でしたが、
鍛えた背筋の貯金も使い果たしてしまったようです。

日常生活に於いて、腰痛に最も影響があるのは「姿勢」だと言われています。
特にワーキングパーソンにとっては長時間の着座、
つまりイスとその座り方が、腰痛と最も関係が深いそうです。
私のようなホワイトカラー(屋内)で働いている人間にとっては、
イスは最も重要なビジネス用品と言えるでしょう。
ちなみに、長時間の着座がない主婦層にとっては、
買い物等で重い荷物を持つ時が腰に負担が掛るそうです。
ということで、イスについて少し調べてみようと思います。

イスの歴史に関して調べてみると、
日本では一般市民のイスの使用は明治時代になってからと、
その歴史は浅いようです。
明治時代までは、「床に座る」文化が長く続いていました。
開国を機に、文明開化の風潮によって西欧よりイスが流入し、
また、官庁・学校・公共建造物におけるイスの使用が、
一般生活でのイスの普及に拍車をかけたようです。

一方で、上流階級では古くからイスが使用されてきました。
鎌倉時代、中国から仏教とともに伝来した仏具の中に、
寺院内で使用する「曲録(きょくろく)」が含まれていて、
これが日本におけるイスの起源と考えられています。
また、武士が野戦用に使用した床几(しょうぎ)も、
歴史の古いイスの一つです。

イスは、座ることの文化だけでなく、階級を示す文化でもありました。
西洋におけるイス発祥の地とされるエジプトでは、紀元前の王朝時代に、
階級や権力の象徴として金箔・彫刻などが施されたイスが発見されています。
(教科書で良く見るツタンカーメンも、豪華なイスに座っていますね)
上流の者が、より良いイスに座るというのは、以前から今尚続いている文化です。
良いイスに座ることが、それだけで気持ちが良いのは、
機能的な面だけでなく、このような文化的な面もあると思います。

イスには、機能的な側面と文化的な側面を併せ持つ。
弊社では、もちろん機能重視です。
と言う訳で、前のイスの背もたれが壊れたのをきっかけに、
イスを買い替えてもらいました。

 

ネット通販で買ったイスですが、座り心地は良いです。
まだ、座り慣れておりませんが、クッションを持参して調整しています。
長く使うものですので、腰を守る意味でも、大切にしたいと思います。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年04月21日 08:00

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