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2010年04月30日

葬儀司会初級講習会を終えて (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今年も年に4回開催されるこのシリーズが始まった。
私にとっては、確か14年目に突入した初級講習会・司会編である。
二泊三日の集中講座が初心者に及ぼす影響力を考えると慎重にならざるを得ない。
最初の講座の印象が、どれだけ大きなものかというのは、
葬儀司会を好きになるかならないかの分かれ目と言っても過言ではない。
それは、どの講座(仕事・業務)であっても同じだろう。
いかにやる気を起こさせるか、自分の適性を見つけ出せるか、私も必死だ。


(講師席から、プロジェクターの光が眩しい)

初級講座からスタートし、そして年と共に経験を積み、今では指導する立場の方も多い。
(はっきり申し上げて、偉くなられた方が多いのです)
そんな多くの諸先輩方に言われるのは、その昔、私の講座は厳しかったらしい。
小さな事でも拘って、「音が違う」と何度もやり直しをさせられたり、
宗教上の偈文についても細かく、「ここじゃなきゃダメなんだ」と叱ったり・・・。
私も若かったし、時代も違うけど、それにしても教え方としては良くない。

指導者としては最低、下手くそ、猛省しきりである。
それぞれの人に応じた教え方があるはずだった。
いつの頃からか、講座の進め方がとても気になりだして、
テキストの作りに関して拘りはじめ、参加者のアンケートにヒントを見出すようになる。
自らが色んな講座に出て経験を重ね、何かを感じる事もある。

今回ご参加くださった29名の皆さんは、講座を通して何を感じ、帰って行かれたのか。
これから直面する葬儀というお仕事に、意義や自分の夢を見つけてもらえたのか。
少なくとも、自分の仕事に興味を覚えてくださったのだろうか。
やる気は湧いたのか、多少なりとも進むべき道が見えただろうか。
皆様の今後に期待を寄せたいと思います。
大変お疲れ様でございました。

<追記>
この研修センターで講座ができるのも最後だ。
次回からは、向かいに建つ新築6階建ての研修センターで講座が行われる。
楽しみだが、寂しい想いが強い。
36歳~50歳までお世話になった建物だ。
老朽化ということだが、ということは私も老朽化しているということ。
リフレッシュに心がけなければ、だって人間は建て直すことができないから。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年04月30日 09:00

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