今回、今までお世話になっていた研修センターが新築のビルに変わった。
宿泊棟と同じ敷地内に、しかも向かいに建っていた。
6階建ての研修センターである。
新築のビルに堂々と入るなんて人生でそうあることでもあるまい。
初めて伺ったが入口がわからず、ここかなと思った場所は食堂の隣の勝手口風。
他に何も見当たらないなあと思いつつ、入ればいいんだろうと入る。
中から新築の匂いが・・・行きかう人々もどこか忙しなく、落ち着かない様子。
慣れていないせいか、でも期待感のようなウキウキ感が自然と感じられた。
聞けば、落成式は明日だというではないか・・・なるほど、と合点がいった。
ここからまた新しい歴史がスタートするのかと思えば身も引き締まる。
どことなく皆さんの背筋がピンと伸びて見えたのも期待の表れだ。
人は、あたらしい建物の前では無条件に期待や希望が湧くものだ。
(エントランスの吹き抜け付近)
さて講習会だが、昔と比較して最近の人の質問は鋭い。
新人研修会だから業務経験0から数カ月が主流なのですが、例えば
①仏式の宗派による区別を付けたいがどのように勉強すればよいか、
②労務管理についてきちっと学びたいが、どのような方法論で学べばよいか
③現状の接客応対で顧客は満足しているのか、
このような質問が多くなりつつあるのです。
昔とは違ってきていますね。
昔はもっと短絡的な質問が多かったです。
「~を教えて欲しい」とか「~が巧くなりたい」とか「~がこなせるようになるには」・・・
勿論、家族葬についてとか、エンディングノートに関してだとかの質問もあります。
そして私の専門外の質問が多いのも当然で、この初級講座は、
葬儀に関する主に実務の様々な講座が開催されているからだ。
最初の段階で、総合的に鍛えていこうというわけで、素晴らしい講習会だと思っている。
私の司会講座においてもスタンスを広く取ってくださっていて、
というか、ストライクゾーンがどえりぁ広くて大リーグを軽く超えています。
ですから時間の許す限り、司会講座に支障が出ない程度に、
また司会との関連性の中で様々な事柄のお話もさせていただいているのです。
そして知らないテーマが出てくると、後々勉強しなければと思い、
却ってこちらが触発され、新人の疑問というのは面白いと思うのです。
葬儀司会の講座ですから、新人は<司会>の前に<葬儀>を知らないといけません。
それもhow to物の知識では駄目だからということで、
例えば地獄のお話・・・中国の善導大師が創作したお話だと言われているのですが、
仏教と言うよりも多分に儒教の影響が強く、そして政策の為に使われたようです。
それが、そのまま日本に入ってきて、爆発的にヒットしたのは源信和尚の往生要集。
詳細は申しませんが、葬儀社としての自覚、学ぶべきポイントを知るというのは当然。
それらの上に<司会>が<葬儀司会>として成り立っています。
そして葬儀司会にも理屈があり、それを解明して、講師が実演してやらせます。
その為のMP3であり、テキスト作りとの連動があるのです。
(大分ばらしたかなあ)
本を沢山読みましょう、ネットを使いましょう、と口うるさく言うのも皆様の為。
ハイパーリンクですから、知らない言葉、分からない単語が出てきても怖くありません。
講座の中で、<映像表現>の決まりごとを画面で見せています。
そうすることで、逆に<言葉表現>=司会の決まりごとを理解してもらいます。
二泊三日の講習会なのに、最近は女性の参加者が増えています。
時代は確実に変わっていますね。
講座はやりっ放しでは終わりません。
復習の方法は全員伝えました・・・期間限定ですがやりましたか。
皆様、あせらずに頑張ってください。
大変お疲れ様でございました。