予想以上なんて書くと、あまり期待していなかったようですね。
実際、ワールドカップ開幕前は負けが続いていたので、
個人的には予選突破も難しいかなと思っていました。
開催前、メディアもあまり盛り上がっていませんでしたし。
そのようなネガティブな雰囲気もはね退けて、
日本代表は頑張ってくれたと思います。
日本の躍進を考えると、選手の活躍はもちろんですが、
岡田監督の「決断力」が際立っていたと思います。
守備的な布陣に変更し、調子の上がらない中村俊輔を外し、
カウンターサッカーをする。
あの時の日本に最も合った戦い方を考えて、決断した。
それで結果を出したのだから、
本田選手よりも岡田監督が、「何かを持っている」ということになるでしょう。
そういえば、「監督の仕事は決めること」だと、
岡田監督自身が語っていました。
※参考:早稲田大学における講演「日本代表監督の仕事とは」
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0912/14/news010.html
(まだ、参照できるかしら?)
何かを決断するのに、
成功すれば持ち上げられる、失敗したらこき降ろされる。
ずっと成功する決断を下せればよいけれども、
判断する時に、成功するかどうかなんて分からない。
選手を外せば、その家族から恨まれることもある。
熱狂的なファンが家に押し掛けてくるかもしれない。
色々なプレッシャーの中で、監督はどうするか決めなければならない。
それがワールドカップなら、なおさら…。
そんな余計な考えが頭を巡る中で、
最もベストな決断をするには、「無心になること」だそうです。
無心の状態で「勘」を働かせる。「こいつでいくんだ」と。
そして無心になるために最も手っ取り早い方法が、
「どん底を経験すること」…何となく、共感できますけどね。
岡田監督は、どん底を経験すれば無心になれること、
最もベストな決断を下せることを知っていたから、
W杯直前に、敢えて「どん底」を経験したのかもしれません。
(そんなわけないか)
座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。
何が幸いに転じて、何が不幸に転じるか分からない。
だから、とにかく一つ決断して踏み出してみなさいよ…ということなのでしょう。
色々と批判されながらも、強い決断を下した、
岡田監督の強さが光ったワールドカップだったように思います。