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2010年09月17日

葬儀司会研修会in宮城 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

愛知県内で開催された司会ステップ2の研修が終了した翌日、
今度は宮城県で葬儀司会の初級研修会が開催された。
参加者は15名で、ほとんどがキャリアの浅い方達。
嬉しい事に、女性が8割程度と増えてきている。

現在、この団体は県下に10ホールを有していて、
計画では来年度中に14ホールになる予定だ。
葬祭ホールが増加したから女性のニーズが高まり、サービス業へ変わりつつあるのです。
施行件数が年間3.000件程度だから、県内トップレベルの施行件数になるのだろう。
ただし、どう考えても10ホールで3.000件はスタッフが可哀そうである。
人海戦術もここまでくると・・・とても首都圏や都市部ではやってられないだろう。
今年の夏の暑さを考えただけでもゾッーとする。
何とかしてやってください。

宮城県内の葬儀が会館で執り行われるようになって20年が経過した。
都市部を中心にすっかり定着した感があるが「多死社会」の訪れが迫る中、
ついに地方でも建設ラッシュになったのだろうか。
色々なデータから、昨年の宮城県の葬祭会館建設は全国でも突出していたようだ。
しかも寺院での施行率が高い中での新規会館は、消費者のニーズに合わせ、
つまり葬儀形態の多様化、簡素化の傾向に対応してのものである。
徐々にではあるが、地方でも檀家離れを起こしていると聞く。
僧侶は一体どうすればよいのか?

それにしても暑い、8月下旬ともなれば通常の宮城県なら朝晩は25度以下、
日中でさえ30度以内のはずなのに、この日は36度と表示されていた。
ウソだろ! 今朝埼玉を出る時に地元は37度と予想されていたので、
シメシメ私は東北で涼んでくるか・・・と思っていたのに裏切られた思いである。
結局、今年の日本は何処へ行っても暑いのだ。

この団体、数年前に葬祭のホームページの作成を外注したらしい。
しかし、例え百万かけてホームページを作ったとしても、
サーバー自体を自分の所でも持っていないし、
また何か更新したい時、仮に人形供養祭(感謝祭)をやるとして、
そのイベントの告知や報告をアップしたい、スタッフのブログを掲載したい・・・
そう思っても、その都度6~7万掛るとすれば、身動きが取れないだろう。
にっちもさっちもいかない・・・と嘆く葬祭関係者は全国に随分とおられるようだ。
悪い業者に騙されたのかな・・・相談に乗れるものなら、乗りたいが・・・
だってネット化は避けられませんから。

後方には相変わらず、最低限のお経本を紹介している。
宮城県といえば、曹洞宗が圧倒的に強い。
曹洞宗の著名な経典に「修証義」というのがある。
これを経典と呼んでいいのかどうかは分からないが、
成立したのは今から100年ほど前の1890年(明治23年12月1日)である。
当初は、「曹洞教会修証義」と呼ばれていたが、現在は「修証義」とだけ呼んでいる。
何故宮城県で曹洞宗が強いのかというと、この修証義の成立に尽力したのが、
仙台藩士の子供だった大内青巒(大内せいらん)だったからだろう。
彼は後の東洋大学の学長も務められている。
つまり修証義は、日本で成立したお経(?)のようなものである。
1990年に公布100年を記念して全国イベントが開催されて顕彰されたように、
日本では、特に東北地方に於いては人気が高いのである。
受講生の皆さん、お勉強しましょうね。

講座の中身は、2人一組で様々な司会のレッスンにチャレンジさせたり、
いつものMP3を使った<聴く訓練>を取り入れたり、
テクニックの習得では、TVのマジックの種明かしみたいに、
先にネタをバラシテおいて、実際にやってみせたり・・・。
弔電、アナウンス、ナレーションと進む中で、理屈を紹介し、
実際にお手本を聴かせて・・・の繰り返し。
長い一日でしたが、皆さん確実に上達しました。
今後はホールでの葬儀が中心になりますので、女性の活躍の場が増えるでしょう。
講座の度に、一週間サンプルユーザーとして音声を聴かせ続けています。
きっと上達してくれていると・・・と願いつつ、皆様大変お疲れ様でございました。
ではまた。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年09月17日 08:00

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