それでは、第四回目のお墓の記事から。
お墓の需要としては、狭くとも「近くて安い」お墓に人気が集まる傾向とのこと。
加えて、永代供養に関する記事では、「無縁墓化(後継者がいない墓)」に関して、
条例に基づき管理料が五年未納で使用許可を取消した墓の整理を進めているとのこと。
そもそもの話になってしまいますが…、
「永代供養」なんて制度、誰が考え出したんでしょうね。
金銭に困った昔の坊主の知恵なのでしょうが、起源はいつなのでしょうか。
永代供養と謳いながら、条件次第で末代まで続ける必要がない「永代供養墓」。
この商標は、不当景品類及び不当表示防止法に違反しないのでしょうか。
歴史ある商標だから、勘違いする方が悪いのか…。
名称によるトラブルが尽きないのなら、
行政機関が手を打ってもいいと思うのですけどね。
宗教行為に干渉することになるのでしょうか。
墓の料金も、ハッキリと分かりやすいように、
「墓地の使用料(○○年分)」と銘打てばいいのに、「永代使用料」って…わかりくい。
(一応、小さい字で合祀する年忌とか書かれている場合もありますけど)
承継者不足なら、住宅みたいに2年契約で、更新ごとに承継者の有無を確認するのが、
現代では良心的かもしれませんよ。
「永代使用料」という名目で初期に莫大な料金を徴収するのは、
制度としてどうかと思います。
第五回目は、納骨堂や散骨、自然葬の記事。
さまざまな埋葬の方法に関して書かれています。
納骨堂に関しても「永代使用料」という考え方があって、
それに対する疑問は前述と同じです。
改装する場合の返金の有無なども、契約時に説明してるのでしょうか。
第六回目は、シングル(独身)の場合の墓の問題で、共同墓という存在の紹介。
また、エンディングノートなどで家族に葬儀に対する「意思表示」の効果を紹介していました。
遺言で葬儀の仕様に関して記しても有効ではないのと同様に、
エンディングノートで葬儀をどうして欲しいか希望を書いても、
遺族はそれに従わなければいけない決まりはありません。
(故人の遺志として尊重する必要はあるでしょう)
しかし、エンディングノートを記しておくのは、
自分自身にとってはもちろん、遺族や葬儀社にとっても良いことだろうと思います。
遺族が「故人中心の葬儀」を考えやすい。
また葬儀社にとっても、エンディングノートの内容が具体的であればある程、
時間のない中でサポートできる範囲の判断が早くできるでしょう。
金銭的・時間的に無理のある葬儀の実現は、難しいでしょうけどね。
そのあたりのバランスは、故人の人柄が出るのでしょうか。
以前、汽車の写真を趣味としていた人が、
エンディングノートで葬儀の内容を細かく記していた方がいらっしゃいました。
祭壇を汽車のようにし、開式を汽笛の音で始め、息子のバンドで献奏をし、
メモリアルコーナーには自分の撮った写真を飾る。
会葬者の中には違和感を覚えた人もいたかもしれませんが、
如何にも故人らしい葬儀だったように思います。
自分の葬儀のことを生前に考えておくことは悪いことではないでしょう。
何より、葬儀へ関心を持ってもらうこと自体、
この業界に身を置く者としてありがたく思います。
ということで、第六回目までの感想でした。
現時点では第六回目までしか出ていないようですが、
七回目以降の記事を、楽しみに待ちたいと思います。