まぁ、読んでみるとツッコミどころは多々あるのですけれども…。
第一回目は葬儀費用に関してですが、冒頭の文章を引用すると、
「葬儀費用は初め五十万円と聞いたのに、請求は百三十万円。
増額分は『実費』だと言われた」って、いつの話でしょうか。
私は5,6年しか葬儀業界に身を置いていませんが、私が入り始めた頃から、
業界は正確な見積もりを出すように変わり始めていましたけどね。
「五十万円と【聞いた】」って書いてますが、
この消費者の方は、見積書は請求しなかったのかしら。
現在、見積書を出さない葬儀社は失格ですよ。
「葬儀一式」とか項目が不明な見積もりを出しているところも、ほぼ失格です。
そんな葬儀社に頼むなとは言いませんが、徐々に葬儀社が淘汰され、
優良企業が生き残っていってる中、消費者として甘いと思われても仕方ありません。
そもそも、誰がいつ「葬儀費用は初め五十万円と聞いたのに、請求は百三十万円」
なんて言ったのか不明ですので、それを基に話を展開しても、
「いつものマスコミの煽りか…」と思ってしまいます。
行政が、葬儀の価格管理(統制じゃないですよ)をしてくれれば、
もっと違う議論が進むのですけどね。
ま、費用に関して関心が高いということは、どの業界も同じ。
特に葬儀業界においては高いということは、わかります。
第二回目は、さまざまな葬儀のスタイルが生まれつつあるという話です。
以前エッセイにも書かれていましたが、加藤さんのご尊父の葬儀が、
自由に故人を送られた葬儀の形式でした。
しかし、現状では、ごく一部のケースだと思います。
一般人が時間のない中で自由な葬儀を選択するのは、なかなか難しいでしょう。
こういった記事で葬儀に関心を持ってもらい、
少しでも故人らしい葬儀のために勉強してもらえることは重要だと思います。
第三回目は、エンバーミングに関して。
主にK社からの取材記事ですが、記事内では、
「今は一般の葬儀の約半数で、処置を依頼されるという」と書かれています。
誰が言っているのでしょうね。確か現在でも、日本の全死亡者数の内、
エンバーミングが施されているのは1~2%程度のはずです。
それを施行の内「約半数」も処置を依頼されるというのは、
どういう営業をされているのか…そっちの方が気になります。
アメリカではエンバーミングが9割行われています。
しかし、依然として土葬が主流のアメリカと、
99.8%火葬の日本とでは、葬送文化が違います。
決してエンバーミングを否定するわけではありません。
遺体衛生保全にエンバーミングという方法もあることは確かですが、
それも、一部のケースということです。
むしろ、エンバーミング、また、第二回目の自由なスタイルの葬儀もそうですが、
それを実施したことによるクレームや失敗談が気になります。
決して良いことばかりではないはず。
ブーブーと斜に構えた感想を書くと長くなりますね(笑)
第四回目~は明日ということで。