講習の内容は、葬祭に関するクイズや身体を使ったトレーニング、
お互いの声の調子を聞きあう課題を中心に、
楽しみながら勉強できるもので始まりました。
司会課題に入ってくると緊張感のある雰囲気になり、
学生は上手な発表ができるよう、課題の予習や他の人の発表を聞いていました。
また、講師からの修正や指摘を聞き入れ、
少しでも葬儀司会のエッセンスを取り入れようとする姿勢があったと思います。
講習時間は3時間を少し超えましたが、熱の入った内容でした。
学生を相手にした講習は、なかなか貴重な体験でした。
私がМCプロデュースに参加してからは、初めてのことではないでしょうか。
気がつけば私は31歳になり、学生と会うのも随分久しぶりです。
専門学校ですので、実際に社会に出て働いている方と、
社会経験が少ない方とで違う雰囲気があるのですが、
基本的には学生の「自由さ」を感じました。
学生に感じる「自由」というのは何なのだろうと考えると、
「思考の中心に『私』がある」ことかなと思います。
「私はこう思う」「私はこうしたい」といった主張を、
発せられる言葉や会話の中に感じます。
物事を学び勉強していく探究心は、
このような「私」の主張や考え方が原動力になるのでしょう。
一方で、いつの間にか、私は「私」の感性が減ってきたように思います。
マズイですね…。
(他人から見れば依然として我が強いというか、
生意気なところが多いかもしれませんけれども…)
仕事では、「他人がどうしたいか」「他人がどう思うか」
「他人が何を求めているか」を考えるように求められます。
その反動で、「私」の考え方が擦り減っているのかもしれません。
同時に「成長する推進力」も失われているようで、反省しないとなと思います。
学生の方と一緒にいて、そのようなことを感じました。
学生は自由に使える時間が多いことも、良いところだと思います。
是非、自分の勉強や研究を進めてもらえればと思います。
今回の講習会が、それぞれの葬儀に対する考え方の一助になっていれば、
サポートという立場ながら幸いです。
夜間の授業でしたが、お疲れ様でした。