研修旅行らしく多くの史跡を回っているうちに、日が落ちてきました。
高野山での長い一日も、いよいよ宿に辿り着きました。
宿は、遍照尊院という檜風呂のある宿坊の一つです。
高野山では、多くの寺院で宿坊を運営していて、
収入源の一つになっているようです。
ちなみに、寺院の正門には、
金剛峯寺と同様の落書きのようなシールが貼ってありました。
いったい何なんでしょうね、これは…。
宿坊に入ると、坊主の皆さんが仲居代わりに迎えてくれました。
最初に、部屋や風呂の説明がなされました。
接客の感じは良く、一般的な旅館と変わらない印象です(良い意味で)。
旅館の設備も、少しお値段が高い旅館に近い充実度です。
観光地の宿坊は、侮れませんな。
精進料理、第二弾。
お昼より、随分充実しています。
肉や魚を一切使っていないのに、種類が豊富ですなぁ。
左の御膳には、高野豆腐に野菜の天麩羅、
大豆の煮物に漬物、お吸い物(、そしてビール)。
右の御膳には、ごま豆腐に21世紀梨、もずく、煮付け。
ビールはOKのようです。
味は……上手い!
私好みの薄味で、ご飯を3杯もおかわりしてしまいました。
本物の肉を使わなくても、豊富な味を楽しめるものですね。
味の歴史を積み重ねてきた精進料理は、食文化の一つですな。
余談ですが、下の写真は天皇陛下が来られた時の御夕食。
天皇陛下も高野山では精進料理を召し上がりになるのですね。
写真で見ただけですが、食器にも品があって、
それだけでお腹一杯になりそうです。
(徳利の中身は、お神酒でしょうか)
夕食を食べた後、夜は学生たちと話をしていました。
ちょうど就職活動の時期のようで、いろいろと悩みもあるようです。
4大の学生も葬儀社に就職活動をしていて、競争相手も多いとのこと。
葬儀業もサービス業の一つとして存在するようになっているのですね。
その他、流行りのアイドルの話とか、
宿坊にも関わらず煩悩満開のくだらない話もしながら、
夜は更けていきました。