今回の参加者は14名・・・の予定が1名欠席、尚且つ1名は午前中のみ。
午後は12名の少数精鋭となった。
春開催の【ベーシック講座】は例年2回であるが、これは人が集まる。
しかし、秋の開催は何故だか少数になる傾向だ。
受講する側から考えれば、同じ金額を出して参加するなら
少数の時の方が断然お得であろう。
その意味で、今回の受講者は得したのかもしれない。
また講座は多種多様だが、一般的に私の司会講座は長時間である。
長時間やると疲れる。
疲れた感覚を具体的に他人に言っても中々理解してもらえない。
だから、どの程度疲れるのかを表すのに分かりやすいサンプルを出すことにした。
一般の人から見て想像しやすく、また馴染みがある方がベターだ。
「ブライダルの司会を一日3本掛け持ちする位疲れるのだ」
どうだろう、理解してもらえただろうか?
ブライダルの司会はしたことがなくても、それを一日に3本やると、
それなりに疲れることくらい想像がつくはずだ。
だが、それでも???と言う葬儀関係の方に、
「社葬の司会を2日で3本やる程度に疲れるのだ!」
もう分かってくれただろう。
――年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからずーー。
自然の変わらぬ素晴らしさと同時に、
人間の生命のはかなさを対峙させて人生の無常を謳ったものだ。
三十代の頃のような活気溢れる講座は少し遠慮したい気分である。
年も年だし、落ち着きたい、いや落ち着こうと思う。
さて講座は、気持ちとは裏腹に元気一杯に喋った。(笑)
だから疲れたし、喉も赤く腫れているしやっぱり痛い。
最近は、喉が痛くならないとサボったみたいで自己嫌悪に陥る。
結果として・・・良かった。
テキストの内容は毎回一部を変更するというパターンは踏襲しているが、
全体を通して大枠が変化することはない。
初心者及び経験年数の少ない人たちを、短期間で上達させるにはどうしたらよいか。
更には実務に即した内容であって、今後の成長の糧となるべき発想の種も植えつける。
要は、方法論とかメソッドとかが一部変更になるだけのこと。
基礎の大切さと司会者は喋る前に聴く事の重要性を知る。
宗教と習俗との関係を、焦らずに長く勉強する。
マニュアルではなく進行台本ということは。
文章の切り方には約束事があるし、どう切るべきか。
テクニックを知ることと、その基になった表現理論。
あまり具体的には書けないが、初心者の方々がどれだけ理解されただろうか。
今後の成長を見守りたい。
追記
一年前に参加された方が再び来られた。
楽しみにしていたが、予想以上に上達していて嬉しかった。
笑い話もあった。
ある葬儀社の名物社長の話。
その方はマイクを握るのが好きらしく、司会をなさるそうだが・・・
「(弔電の何通か読み終えて)・・・他にも多数頂戴しておりますが、
お時間の都合上カツアゲさせていただきます」
「お時間の都合上」もいけないけど「カツアゲ」は抱腹絶倒。
また「普通のご来賓の皆様はこちら」「落ちこぼれのご来賓の皆様はこちら」
本当にこんなこと言っているのか・・・見に行きたくて仕方がありません。
では。
更に追記
11月16日,綜合ユニコム様主催のキャリアアップ(ナレーション)講座が開催されます。
皆様のご参加をお待ちしています。