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2010年10月27日

社会貢献 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日テレビでオンエアされているのを見たのだが、
美容院や床屋でカットされた髪の毛をゴミ同然のように集めていた。
そして髪の毛は一か所に集められ洗浄されて、ストッキング状の中に詰められていた。
一体この髪の毛で何をするのだろう、と思っていると、
それは大きなソーセージ・・・1~2メートル位・・・のような形に整えられ、
更には数珠つなぎにされて・・・向かった先は原油が流失し荒廃していく海。
そこでソーセージは見事に原油の拡大止めていた。
それどころか油水の濾過までしていたのである。
髪の毛に含まれる僅かな油分が、原油の油分と結びつきやすく、無理なく吸収するのだ。
汚れる海を何とか助けたいと願い、人の髪の毛の性質を巧みに利用した知恵であった。
こういう社会貢献なら、無理なく協力できる。

同様の話を思い出した。
あるNPO法人。
抗ガン剤治療の影響で頭髪を失った患者へのウィッグ(かつら)プレゼントだ。
だが、ウィッグを作るためには健康な毛髪が必要である。
そこで看護大学や専門学校の女生徒に呼びかけて髪の毛の寄付を始める。
参加した学生は凡そ半年間、パーマもカラーリングも控えて髪の手入れをした。
がん患者のウイッグにするため、今まで以上に気を使って伸ばしてきた髪の毛を、
漸く寄付した時の喜びは計り知れないだろう。
それは自己の成長にも繋がるはずだ。
参加可能な社会貢献を発見したならば、それがどんな些細なことでもやってみよう。
いや、「やってみよう!」と思うことが大切なのだ。
他者の喜びを、自らの喜びとすることが出来るのは有難いことである。
他者に活力を与えることは、実は自らの気力を充実させることなのだから。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年10月27日 08:00

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