シャンデリアを含め、調度品が豪華です。
かつて、中曽根元首相、竹下登元首相、村山富市元首相など、
日本の要人も訪れたことがあるホテル。
さすがは3つ星ホテル…と言いたいところですが、
個人的にはホテルとしてあまり良い印象はありません。
確かに歴史的にも価値のある豪華な装飾品は素敵です。
しかし、飾られている花は造花で少し色あせている。
ホテル内は薄暗い(照明が少なすぎる)。
致命的なのは、トイレが汚いこと。
しかもトイレットペーパーは無い。
日本のホテルだと、このサービスレベルの低さは無いですね。
トイレの惨状はクレームものです。
中国は「サービス業」という業態が、洗練されていないのかもしれません。
(3日間過ごしましたが、日本のような気の利いたサービスは期待できません)
ちなみに、同ホテル内にあった喫茶店、コーヒーは40元(480円)でした。
日本の物価では一般的ですが、ここはペットボトルが1元~2元(10円~20円)で
売っている中国。…ちょっと高いですね。
というか、海外の観光客は舐められているということが後々分かってきます。
ヤマトホテルの向かいには、中山広場。
ロシアの統治下にあったときに作られたものです。
放射状に広がる都市構造は、ヨーロッパ風ですね。
大連という街は、日本だけでなくロシア文化も混在しています。
大連港にも立ち寄りました。
大連は、日本では仙台と同じくらいの緯度。
不凍港で深い海域に囲まれている天然の良港です。
2010年9月の大連港全体の貨物取扱量伸び率(15%程度)が中国全土で1位。
中国でも成長著しい港の一つです。
観光地としての風情は、ほとんど無いですけどね。
写真は、大連港の向かいにある、
旧満鉄大連埠頭事務所の屋上より撮影したものです。
屋上に上ると一層目につくのは、港とは反対側にある建設中の高層マンション。
中国の魅力は、やはり成長力でしょうか。
港も、ホテルサービスも、10年以上前の日本を見ているようです。
観光資源が活かされていなくて勿体無いと感じます。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」で日本では有名な203高地も、
中国では全く無名で、ほとんど何もない場所でした…。
つづく
PS.
英紙ガーディアンがまとめた、2010年の満足度が高い観光地ランキング。
都市別の部門で、東京が初の1位に輝いたそうです。
中国に行くと、より日本のサービスレベルの高さが浮き彫りになります。
おめでとう!TOKYO!