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2010年11月24日

異業種参入の時代(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日、今年の葬祭ディレクター技能審査の合格率を聞きましたが、
1級、2級とも相当に落ち込んだそうです。
一方で受験者数に関しては、初年度に次いで過去2番目の多さとのこと。
受験者数の増加は、近年の異業種参入が影響しているのでしょうか。
玉石混淆の時代だからこそ、葬祭ディレクター技能審査が厳しく篩に掛けている
…と考えるのは、考えすぎでしょうな、たぶん。

昨年のイオンを皮切りに、SBIグループ、ファミリーマートと、
大手企業が葬儀に参入しています。
葬儀業界は既に業種としてタブー視されず、
宗教性のあるサービス業の一つとして合理化が進められていくのでしょうか。
今後、まだまだ役者が出てきそうな気もします。

ファミリーマートで思い出しましたが、
コンビニの全国の店舗数は、2010年9月時点で43,281だそうです。
もう飽和状態と思われるコンビニですらこの数です。
仏教寺院数は、約77,000あります。
よくよく見れば、仏教は巨大な団体ですね。
しかし、現時点ではコンビニより社会的なインパクトに欠けている気がします。
時代の流れでしょうか。
しかし葬儀業界では仏式葬儀が9割近く占めているのだから、
仏教が生活に馴染んでないでどうする!とは思いますが…。
仏教関連の新聞を見ていると危機感はあるようですが、
なかなか具体策に欠けるようです。

話を戻しますと、異業種参入といえば、
現在成長著しい㈱ティアも資本は異業種です。
創業当時は新しく見えた葬儀のやり方が上手くいくか、
見守られていた方も多かったのではないでしょうか。
今では上場企業となり、業界のスタンダードを築いている部分もあるでしょう。

その㈱ティアの経営者である冨安氏が、近日講演をされるそうです。
詳細:駿台トラベル&ホテル専門学校 学科設立10周年記念講演会
冨安氏は㈱ティアの創業前から葬儀をされていた方なので、
まるっきり異業種という訳ではないですが、
新しい葬儀のやり方、価値を業界に示されたという点では、
異業種のような存在かもしれません。
業界を牽引する一人として現在の葬儀業界の状況どのように考えているのか、
どのような話が出るのか楽しみではあります。

5年後、10年後、今まさに異業種として参入している企業は、
葬儀業界を牽引することのになっているのでしょうか。
また、新しい価値を提供できるでしょうか。
一方、旧態依然としている寺院は、変われるのでしょうか。
なかなか気になるところではあります。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年11月24日 08:19

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