声帯が震えない、要するに声が出ないのだ。
このような時、過去の経験からだと・・・声帯注射に限る。
喉に麻酔を打って、その後、直接声帯に注射を打つのだ。
ただし、風邪の症状が治ってからでないと意味がない。
次回の研修が徳島で、治療に要する期間は一週間というタイトなスケジュール。
参ったなあ・・・弱気になり研修の延期も考えた(今までは一度もありませんが)
十数年こういう生活を続けていれば、いずれは延期や中止という事態があっても・・・。
いや、今は体調を戻すことに全力を傾けよう!
そもそも葬儀司会者で声帯注射を打つ人がどれ位いるのだろう?
冷静に考えてみれば、あまり聞いたことがない。
喉(声)を仕事にしている職業・・・例えば、声優、歌手、俳優などは、
普段から声帯注射の話が会話に出てくることがあるが、葬祭では聞いたことがない。
だから逆に言うと、そのような状態になっても相談できる相手がいないのだ。
都市部の病院では~それも僅かだが、声帯注射を施す医者がいるから良い。
しかし、地方ではなかなか存在しないのではないか。
私の声帯注射の治療目的は(誤解をして欲しくないのだが)、
声帯やその周囲に、器質的に欠陥がある場合の治療や、
特殊な例だろうけどニューハーフの声質の維持のためにやるようなものではない。
純粋に、腫れて震えなくなった(自由に動かない)声帯やその周囲を解すためにやるのだ。
それでも、オペラの歌手や紅白歌合戦の舞台裏で打っている声帯注射とは、
少し違うと思っている。(目的が違う)
たとえ、それによって伴う結果が同じだとしても。
あくまで本質的に治療目的なのである。
因みに、X○○の高音の歌手のように音域を広げるものでもありません。(噂)
そして声帯注射そのものよりも、事前に打つ麻酔注射の方が痛いし、
(大体、麻酔注射の方が痛いに決まっています)
治療後も2日間程度は沈黙を守るである。
そして喉を冷やさないようにマスクはしたままだし、
息を吸うときは必ず鼻から吸うし、その他としては、吸入器、喉飴、うがい薬、
飲み薬、これらは勿論併用だ。
つまり、このうえなく不自由なのである。
しかし、そのお蔭で徳島県研修は、不自由ながらも何とか乗り切ったのである。
ということで、明日は、声帯注射の様子について。